シカとの衝突注意して 根室高3生徒一日警察官に【根室】
【根室】根室警察署(原英樹署長)は6月27日、根室高校の生徒3人を一日警察官に委嘱し、道の駅「スワン44ねむろ」でシカと車の交通事故防止に向けた啓発活動を実施した。市や根室交通安全協会など関係団体と合同で同校生徒自作の「シカ事故防止ティッシュ」などを配布し、事故防止を呼び掛けた。
一日警察官に委嘱したのは3年の伊勢勇吹さん(18)、村上春平さん(18)、得能大和さん(17)の3人。
3人は2年生の総合的な探究の時間の授業で、生徒5人のグループで地域に貢献できることをやりたいと、交通安全をテーマに全校生徒から標語やイラスト、デザインなどを募集。シカ事故防止のデザインを採用し、シカ飛び出し注意の文字とシカのイラストが入った「シカ事故防止ティッシュ」を完成させたが街頭啓発はできなかった。
3年生となり、同様の授業は無くなったものの完成したシカ事故防止ティッシュを配布し、事故防止を呼び掛けたいとの思いから根室署が協力し、代表生徒3人が参加して実現した。
根室署で実施した交付式では原署長が「根室地域はシカと車の交通事故が多く、交通対策の大きな課題となっているが少なくしたいと行動を起こしてくれてありがたい」と感謝を述べた。
街頭啓発では道の駅を訪れたドライバーらに広報チラシとシカ事故防止ティッシュを手渡し、注意を呼び掛けた。3人は「シカ事故が一件でも減ってくれたらうれしい」などと話していた。
根室署管内の5月末のシカ事故発生件数は前年比1件増の17件で物件事故172件のうちの1割となっている。同署では「夜間は対向車がいないときはハイビームを活用するなどシカ事故に気を付けてほしい」と呼び掛けている。
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