室工大、初のテストフライト 来月、鳥人間コンテストに向け【室蘭】
7月29、30日に滋賀県の琵琶湖で開かれる自作人力飛行機の大会「第45回鳥人間コンテスト2023」滑空機部門へ出場する室蘭工業大学(空閑良壽学長)の鳥人間部が18日、水元町の同校グラウンドで初のテストフライトを実施した。
参加した部員23人は、組み立てた機体を手押しし揚力を測定。目標の飛距離自己ベスト40・4メートル更新へ向けて一歩前進した。
「さらに精度高める」 フライト無事“帰投”
7月開催の自作人力飛行機の大会「第45回鳥人間コンテスト2023」出場へ向け、室蘭工業大学(空閑良壽学長)の鳥人間部が18日、水元町の同校グラウンドで実施した初のテストフライトは、機体損傷など大きなトラブルもなく無事に終了した。
今回のテストは、機体を人力で動かして揚力が生じるかどうかを検証した。
部員23人は朝から同大グラウンドに集合し、つなぎ目などに誤差がないか確認しながら、機体を組み立てた。午後4時半ごろ、本番でパイロットを務める石﨑晴大部長(同大3年)を操縦席に乗せ、重さ約60キロの機体を手押しで動かした。風上に向かい、グラウンドの直線距離約60メートルを走り、主翼が上向きになったことから揚力が生じたと確認した。
澤瑛介副部長(同大3年)は「毎秒8メートル飛行の目標に向け、本番ではさらに精度を高めたい」と話した。
今回の結果を踏まえ、7月に尾翼を操縦する2回目のテストフライトを実施する予定だ。
同部では機体の運搬費用や材料費約100万円を調達するため、クラウドファンディング(CF)で寄付を募集中。18日時点で約63万円を集めた。寄付はCFサイト「キャンプファイヤー」で7月末まで受け付けている。
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