洋上風力設備の製作現場も

水素棟で金子所長（右）から設備の説明を受ける受講生たち

　室蘭市全体をキャンパスに「地元大好き人間」を育成する市民講座「室蘭港立市民大学」が１０日、室蘭市崎守町の五洋建設室蘭製作所で開かれた。約９０人の受講生が工場や事務所で利用する電力を全て再生可能エネルギーでまかなっている先進施設を見学した。

　講師は金子潤一室蘭製作所長が務め、座学で工場棟の屋根に２１９７枚の太陽光パネルを設置していること、水素棟では副生水素や太陽光発電で自社製造するグリーン水素を活用し、燃料電池で発電した電力を事務所に供給していることなどを説明した。

　続いて、参加者が３班に分かれて工場棟、水素棟、屋外ヤードを見学。再エネ設備や洋上風力発電の基礎や風車タワー架台の製作状況なども確認した。

　毎年工場見学を楽しみにしているという天神町の山崎博司さん（７３）は「五洋建設がどのような仕事をしているのか、あまり知らなかったので、説明や見学する中で身近に感じることができた」と感想を話していた。