運動会…「走らない」で復活 世代不問の競技工夫【帯広】
帯広市内の泰北町内会(松川信行会長)は11日、市内の北親ふれあい公園で運動会を開いた。地区内の世代間交流を図ろうと、約30年ぶりに復活。誰もが一緒に楽しめる競技を考え、「走らない運動会」と銘打った。
運動会は30年ほど前まで開催していたが、地区内に近年、住宅を新築した家族などが複数入会したことで、「町内会の高齢者と若い家族をつなぐ何かができないか」(松川会長)と企画した。「走らない」ことを掲げて体に負担の少ない競技を採用し、若者から高齢者まで参加できるようにした。
この日は家族連れや高齢者など41人が参加。町内会役員の小野寺一彦さんは「過去最高の集まり具合」と話した。パラスポーツのボッチャのルールを簡単にした「ボッチャnoつもり」や、円の外側の玉を投げ終えた時点で終了となる玉入れなど、役員が何度も話し合ってルールや手順を考えた5競技を、参加者らが6班に分かれて楽しんだ。
町内会最高齢の玉木美報子(みほこ)さん(95)は「ボッチャnoつもり」などに参加。「走らないと聞いたし私でも参加できるかなと思った。家にいるよりずっといい」と笑顔。北栄小5年の女子児童(10)は「楽しかった。子ども会のクリスマスも楽しみ」と町内会の次のイベントに期待を膨らませていた。
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