友好促進、発展願う 台湾花蓮市訪問団が来釧【釧路市】
釧路市と友好交流協定を締結している台湾の花蓮市から9日、魏(ぎ)嘉(か)彦(げん)市長や同市職員などの訪問団11人が来釧し、蝦名大也市長を表敬訪問した。市役所の議場でセレモニーが行われ、両市長が今後さらなる連携強化を図るとともに、互いの都市の発展を誓い合った。
花蓮市は、台湾東部中央に位置する花蓮県の県庁所在地で、国際港や空港があり、花蓮県の政治経済交通の中心市。太魯閣(タロコ)渓谷をはじめとする豊かな自然に恵まれ、台湾随一の観光都市という側面も持っており、釧路市とは共通点が多い。人口は約10万人。
台北駐日経済文化代表処札幌分処の粘信士処長の紹介で両市の交流が始まり、2022年8月に友好交流協定を締結。23年1月には蝦名市長をはじめとする釧路市の公式訪問団が花蓮市を訪れ、交流促進に向けて互いの親睦を深めるとともに、花蓮市側が釧路市への訪問を約束していた。
9日来釧した訪問団は、丹頂鶴自然公園や湿原展望台を視察した後、午後3時30分ごろに市役所を訪問。正面玄関に集まった多くの市職員が拍手と横断幕で出迎えた。
議場で行われたセレモニーでは、自己紹介の後、蝦名市長が「花蓮市に訪れた時に大歓迎を受けたことは今でも覚えている。今回の訪問が両市の連携を深めるきっかけにしていきたい」と歓迎。魏市長は「文化や芸術、体育などあらゆる面で親交を深め、互いに発展していくことを期待したい。ぜひ再び花蓮市にお越しください」とあいさつした。
続いて、魏市長から青花磁器の皿や友情を示す肩掛け袋などの記念品が贈られ、蝦名市長は釧路の土を使って焼いた皿や地酒などを贈呈。セレモニーに出席した市議会の畑中優周議長は「行政の交流が始まったことは喜ばしい。釧路市議会としても、花蓮市議会と交流を深めるために意見交換などを行いたい」と話していた。
一行は10日に阿寒湖温泉などの視察を行い、11日には旭川市と小樽市、12日には札幌市を訪れ、13日帰国する。
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