タタキと呼ばれる道具で土俵を補修する職員ら

　【福島】８月５～１５日に町内で行われる大相撲九重部屋の夏合宿に向けて、「横綱千代の山・千代の富士記念館」で３～８日、館内に常設されている土俵の補修作業が行われた。８日は九重部屋（東京）の呼び出し、重太郎さん（４４）と重次郎さん（３１）が来町し、土を打ち固める仕上げ作業に取り組んだ。

　館内の土俵は直径４・５５メートルと本場所の土俵と同じサイズ。毎年夏に行われる九重部屋の夏合宿に合わせて傷んだ場所を補修するのが恒例となっている。

　８日は町職員や町の建設業者、石岡組の社員も含め９人で午前１１時半すぎから作業を開始。「タタキ」と呼ばれる専用の道具で何度も土俵を叩き、「パーン」と小気味よい音を響かせた。白色のペンキで仕切り線を塗り、午後３時ごろ作業を終えた。

　約４年ぶりに来町した重太郎さんは「少年団の子どもたちも使う土俵なので、けがをしないようきれいな土俵に仕上げた。夏合宿では稽古の様子を多くの人に見てほしい」と話した。