３年ぶりに誕生したフンボルトペンギンの赤ちゃん。左はお母さんのポポ

　室蘭民報みんなの水族館（室蘭市祝津町、中沢雅樹館長）で、３年ぶりにフンボルトペンギンの赤ちゃんが産まれた。灰色のふわふわの体毛につぶらな瞳が愛らしく、すくすくと成長している。

　５月１８日午前８時半ごろ、出勤したペンギン飼育員の松村祐美さん（３７）が、産まれている赤ちゃんを発見した。生後１５日目時点で体重５００グラムと、標準的なサイズ。赤ちゃんは食欲旺盛で「ピーピー」と鳴いて餌のイカナゴを親にねだるという。

　性別は不明。２カ月後に血液検査で性別が判明次第、名前が付けられる予定だ。

　赤ちゃんの母親はポポ（１４歳）、父親はトラ（同）。ポポは４月９日に産卵。松村さんによると、通常は母親と父親が一羽ずつ交代で巣箱に入ることが多いが、ポポとトラの場合は一緒に入って赤ちゃんに餌やりしたり体を温めたりと、親子３羽の家族の絆を深めている様子。

　ペンギンプールにデビューし、来館者にお披露目されるのは２カ月後くらい。「それまでは成長過程をブログやツイッターで発信したい」と松村さんは話している。

　※赤ちゃんペンギンの動画はこちら。