堀井市長（手前）に要望書を手渡す寿浅会頭

　伊達商工会議所の寿浅雅俊会頭は５日、堀井敬太市長に、市内網代町の旧経済センター跡地の取得・活用を要望した。「今後構想している道路整備や河川整備、防災拠点施設を含めた図書館など、公共施設整備の利活用計画の一環としていただきたい」としている。

　旧経済センター跡地は約３４００平方メートル。１９６４年に伊達信用金庫本店として建設された。伊達信金の移転後は、伊達商工会議所が土地・建物を取得。老朽化と耐震基準不適合のため２０２１年に解体した。

　この日は寿浅会頭をはじめ平口泰章、斎藤光太郎両副会頭、渡部貴志専務理事が市役所を訪問。寿浅会頭が堀井市長に同センター跡地購入をはじめ、建設関連事業者の支援を目的にしたリフォーム助成金の再開、新規企業者への利子補給制度創設－の３点を記した要望書を手渡した。

　さらに寿浅会頭は口頭で、図書館の中心市街地への移転、事業者に対しての物価高騰対策、商工会議所が担う「あいのりタクシー」窓口の外部移管－の３点を要望。図書館移転については、市が網代町の旧パチンコ店跡の空き地を購入していることに触れ「中心市街地に移転することでにぎわいを持っていきたい」と述べた。

　応対した堀井市長は「コロナに対する景気低迷が起因している。どこまでできるか庁内で相談し、まちが元気になれるよう策を講じていきたい」と述べた。