熊本から念願かなって「すずらん群生地」を見に来た家族

【平取】町内芽生にある国内最大級の15㌶を誇るスズラン群生地で27日、「すずらん観賞会」が始まった。27日は８００人、雨天の28日は６００人が来場し、会場に設けられた８４０㍍の遊歩道を家族連れや若いカップルたちがのんびり散策。８分咲きから満開を迎えた小さな花が鈴なりに咲き、スズランの姿や香りを楽しんでいる。今年で37回目。

　観賞会は、一時はスズランの乱獲、倒伏が激しく絶滅の危機に瀕したことから公開を中止した時期もあったが、町が長い年月をかけて保全管理に取り組み回復した。町花にも指定されている。

　熊本県熊本市から娘家族と訪れた一家の母親は「熊本の阿蘇にスズランが自生しているが規模は小さく、ネットで平取町のことを知り群生している所を見てみたいと思い、娘のおかげで来ることができた。圧巻です」と満足げに話した。

　町観光商工課の岩本大河係長は「これからちょうど見ごろになってきます。スズランの姿や香り、森林浴を楽しんでほしい。『ふるさと納税の相談窓口』も設置している。返礼品を持って帰れるものもあるのでご利用を」と呼び掛けている。

　27、28日には先着で１００人に「根付きすずらん」がプレゼントされた。

　観賞会は６月４日までで、入場無料。時間は午前６時～午後６時まで。また、６月５日～11日午前９時～午後４時までは、売店などは設けないが一般公開する。問い合わせは、平取町役場観光商工課（☎０１４５７・３・７７０３）へ。