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函館新聞

「渡島の水産」公開 新規就業推移を初掲載 全国漁港大会も【函館】

 渡島総合振興局は、渡島管内での水産の概要をまとめた「渡島の水産」をホームページで公開した。2022年を振り返るトピックスでは、安定した水揚げが続くブリの消費拡大に取り組んでいることを明記。また、昨年10月に大規模イベント「全国漁港漁場大会」の函館開催など、新型コロナウイルス禍でも感染対策を講じながら各種イベントが3年ぶりに復活したことも盛り込んだ。

 渡島の水産の現状や施策の推進状況が一目で分かるガイドで、毎年作成。今回は主に21年の動きや課題、施策を取り上げた。

 渡島の21年の漁業生産は、数量が15万4200トン(前年比32・2%増)で、金額が316億円(同17・6%増)と共に増加した。へい死(突然死)から回復したホタテ貝は5万2455トン(同37・2%増)、128億円(同87・8%増)と前年を上回った。コンブは天然が減産し4182トン(同7・6%減)、52億円(同30・7%減)となり、スルメイカは資源量や来遊量の上昇で2330トン(同4・2%増)、14億7000万円(同6・3%増)と微増した。

 渡島の漁業経営体は、高齢化や後継者不足から減少傾向。個人経営体の内訳をみると、漁業専業の割合が63・3%と全国、全道より高いが、販売金額別では500万円未満の経営体が41・1%を占めている。

 今回、新規漁業就業者数の推移を初めて掲載し、渡島の21年は26人(全道144人)となった。

 トピックスは、22年の漁業生産(速報値)について、数量が前年比12%減の13万6000トン、金額が同34%増の423億円と4年ぶりに400億円を超えた。魚種全体の単価上昇が影響した。中国向けの輸出が好調なホタテ、依然として低水準が続くスルメイカの状況を記した。

 ブリは同32%減の5000トンと減少しており、ブリの水揚げに関し今後も注視するとした。秋サケは全道的に漁獲が好調で、渡島でも漁獲量、金額とも前年を上回った。

 第71回全国漁港漁場大会は、1994年以来28年ぶりに4回目の道内開催となり、函館が地方での初開催。全国から1450人が参加した。

 振興局水産課の高谷則幸課長は「渡島の水産や水産課の仕事に興味を持ってもらうきっかけになれば。ホタテやコンブの安定生産・供給を支援するとともに、ブリの消費拡大に引き続き力を入れたい。漁業者が減っており、新たな担い手の確保も重点」としている。

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