北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

日高報知新聞

第14期生の育成練習を開始 新冠判官太鼓保存会の小学生【新冠】

氏家指導員の指導で基本リズムを繰り返す子どもたち=4月26日=

【新冠】町郷土芸能の新冠判官太鼓保存会(橋本正美会長)は4月5日、新冠少年判官太鼓の小学生第14期生11人の育成練習を開始した。

 2月に後継者育成のため4年に一度、町内小学3年生男子を募集し、6年生まで4年間の練習を積む。毎週月曜日と水曜日に町民センター隣の武道館(旧児童館)で太鼓指導員3人の指導を受け、7月15、16日開催の「にいかっぷふるさと祭り」でのデビューを目指している。

 約800年前、武将「九条判官源義経」が時の偽政者で兄の「源頼朝」の迫害から逃れ、この地に館を築いたと言われている。新冠判官太鼓保存会は、新冠川河口にそびえる一大岸壁が「判官館」とも呼ばれており、これから名称を取り、1970年(昭和45年)に創設された。勇壮なリズムで新冠町の自然と産業、町の発展をうたいあげている。

 演奏曲は、日高山脈の中央にそびえ立つ幌尻岳のつながりと町民の強い絆と発展を表現した「ホロシリ太鼓」、日高山脈を源流とした新冠川の渓谷や激流を表現する「激流 流れ打ち!」など9曲を作り上げた。

 第14期生の指導には、新宮信幸さん(52、役場・3期生)、氏家良美さん(48、会社役員・4期生)、中村洋太さん(36、役場・7期生)の打ち手3人が担当している。

 小学生11人が初めて習得、披露する曲目は「牛若太鼓」で、この曲は「打ち込み」の基本となる複数のリズムの中から2つをベースに、6つのフレーズで構成。太鼓には楽譜がなく、2つの基本リズムを繰り返し徹底的に身体で覚えていく。最終的に腕の振りや気合(掛け声)などを加えて完成させていく。

 少年判官太鼓は毎年、にいかっぷふるさと祭りのほか、ほくと園のふれあいフェスタ、町民文化祭芸能発表会などで練習の成果を披露している。

 指導者の中村さんは「4年間のめぐり逢いを大切に、子どもたちに太鼓の楽しさを学んでほしい。大人になっても新冠の故郷を思う気持ちを持ち続けてほしい」と話した。

 渡部健君(新冠小3年)は「見学会に来た時に、太鼓を打っている人が楽しそうに見えた。指導者の先生も優しく教てくれて、打っていると気持ちが良い」、長浜優芯君(朝日小3年)は「太鼓をやっている人が、カッコ良く見えた。たくさん練習して、お父さんに見てほしい」と2人は目を輝かせていた。

 新冠判官太鼓の創立50周年記念事業「太鼓魂 一打入魂 絆・伝承」の太鼓演奏会が2月26日、レ・コード館町民ホールで行われ、50年の節目を祝った。

 第14期生11人は次の通り。

 ▽新冠小 乙部優大、金じゅんそ、柴田希惟、中川結翔、畠山暁斗、松田陸矢、渡部健

 ▽朝日小 佐久間大智、長浜優芯、早川星蓮、宮原永遠

関連記事

十勝毎日新聞

「いい(11)夫婦(22)の日」 最高齢医師 支え合う【音更】

 夫婦で田中医院(音更町木野大通東15ノ2)を営み46年目を迎えた精神科医・院長の田中章二さん(85)と、内科医・副院長のサイ子さん(86)。十勝の現役医師で最高齢となった2人は、共に大病を乗り越...

十勝毎日新聞

川の見回り 馬上から 悪路も悠々踏破 帯開建と畜大実験【帯広】

 帯広開発建設部と帯広畜産大学は21日、帯広市内の札内川河川敷付近で馬を活用した騎馬パトロールの試行実験を実施した。馬を活用することによる河川管理などへの可能性の検討を目的とし、その効果や課題な...

十勝毎日新聞

行政DX 助っ人に「起業人」 東京のIT企業から【更別】

 更別村は、行政DX(デジタルトランスフォーメーション)推進に関わる計画作成や内部の意識醸成を目指し、ネットランド(東京、岡野太郎社長)と地域活性化起業人の派遣に関する協定を締結した。5日には起業...

函館新聞

12月1日から「ひろはこ冬の観光キャンペーン」【函館】

 函館市と青森県弘前市による、ひろはこ連携推進実行委は12月1日から、両市の相互誘客や周遊観光の促進を図る「ひろはこ冬の観光キャンペーン」を展開する。3年目となる今年度も「雪ミク」がメインキャラ...

函館新聞

道民意識調査 ヒグマあつれき増加受け積極的捕獲支持増える【函館】

 道は、9~10月に道内の18歳以上を対象に実施した、今年度の道民意識調査の結果をまとめた。ヒグマに対してこの10年で「大きく不安が増えた」「不安が増えた」と答えた人は合計で72・6%に上り、前...

CATEGORY記事カテゴリー

MEDIA参加新聞社

ARCHIVE月別記事リスト

RANKINGアクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス