潮見公園再生始動へ、自然豊かな憩いの場に 今月27日に草刈り【室蘭】
室蘭のイタンキ浜に面した潮見公園(東町、みゆき町)の自然を守りながら、かつての憩いの場としての姿を復活させようと、有志団体による再生計画が27日に始動する。このほど初会合が室蘭ユースホステル(みゆき町)で開かれ、各団体の代表者約20人が参加して将来的に目指す公園像を共有した。
鳴り砂のイタンキ浜や室蘭の自然を再生させたビオトープを含む同公園は、展望台から一面に広がる自然の絶景と、背中合わせに工場群を望むことができる。
一方、小学生や保育園児の遠足の目的地として、長年親しまれてきた丘陵地は、約20年前からササが生い茂り、子どもの歓声も全く聞こえなくなっていた。
こうした状況を変えようと、室蘭ユースホステルの藤当満支配人が呼び掛け人となり、公園内で活動するボランティア団体、行政機関、まちづくり団体などが集まり、再生計画を策定することにした。
初会合では、各団体が同公園への思いを語り合い、優れた地域資源として、地域の子どもや住民に使える状態にしていくことを確認。ササを取り除く草刈りを「さまざまな人が交じり合って、みんなでやっていくチャンス」と捉えた。
今後は市民活動センターのまち「ピカ」パートナー事業を活用し、各団体が参加して5月下旬から7月上旬にかけて、計3回の草刈りを実施する。各団体が実施する清掃や植樹などのボランティア活動についても協力体制の構築を目指す。
藤当支配人は「皆さんの意見を生かしながら、活動していきたい。来年の会合のときに『公園がここまで良くなったね』という報告ができれば」と展望を話していた。
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