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函館新聞

詐欺被害と万引き防止、ポスターで訴える 遺愛高イラスト部【函館】

特殊詐欺被害と万引き防止を訴えるポスターを制作した雨塚部長(左)と斉藤さん

 常に誰かの目がある―。特殊詐欺被害と万引き防止を図ろうと、道警函館方面本部と函館方面防犯協会連合会が遺愛女子高校イラスト部と連携して制作したポスターがこのほど、完成した。4月下旬から同本部管内の金融機関やコンビニエンスストアなど計583店舗で順次掲示されている。

 同本部生活安全課によると、管内の昨年1年間に認知した特殊詐欺件数は18件、被害額は過去10年で最多の約2億5000万円に上った。また、窃盗犯のうち「万引き」は230件(同比67件減)と全刑法犯認知件数の約17%を占め、官民一体となった犯罪抑止に向けた機運醸成が求められている。

 ポスターは全3枚(万引き2枚、特殊詐欺1枚)で、同校イラスト部の雨塚瑚々乃部長(3年)が万引き、斉藤凪海(なぎみ)さん(同)は特殊詐欺をテーマに昨年9月から制作を始めた。

 雨塚部長は「万引きはイカん!」「誰かに見られている。防犯カメラに撮られている。」というメッセージに沿ったデザインを考案。「人の目を多く書いて、警察や周りの人からの“監視の目”があると表現した。キャラクターを大きく描いてインパクトを与えられるよう意識して描いた」と話し、配色にもこだわったという。

 斉藤さんは、誰もがだまされないよう、被害者の視点でイラストを展開。ATM(現金自動預け払い機)の前で電話をする高齢者の横に、警官と特殊詐欺多発を知らせるポスターの絵を描いた。「自分自身が加害者にも被害者にもならないよう、(ポスターが)抑止力になればという思いを込めた」と強調する。

 同課の井上和範次席は「特殊詐欺対策は録音機能付き電話の推奨などハード面の強化に力を入れ、万引きは青少年の犯罪がエスカレートしないよう重点的に取り組んでいきたい」としている。

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