花き共選出荷始まる みついし花だより 道内一のデルフィニウムなど【新ひだか】
【新ひだか】三石本桐の町花き・野菜集出荷施設でみついし農協ブランド「みついし花だより」の共選出荷が始まり、花き農家が持ち込んだ道内一の生産量を誇るデルフィニウムなどが道内や関東・関西方面の市場に次々と送られている。
みついし花だよりは、三石地区を中心に静内地区や浦河町の花き農家でつくるみついし花き振興会(沼田英之会長、60戸)が出荷。生産の約8割を占めるデルフィニウムのほか、マトリカリア、スターチスなどが共選品目になっている。
令和4年度の販売実績は、コロナ禍の影響を受けた年となり、数量は678万本と前年より減少したが、単価は上回り、金額は8億5939万円と前年と比べ7368万円増加する結果となった。
今年の共選出荷は昨年より2日遅い4月29日から始まり、週3回の出荷ペース。みついし農協によると「生育は順調に育っている」という。
同農協営農部の木村晴彦農産課長は「昨年も新型コロナの影響を受け、冠婚葬祭やイベントの需要は大きく落ち込んだ。新型コロナも落ち着きを見せており、経済活動が活発になった。今年は、消費拡大に期待したい」と話した。
1日の共選には、17戸の農家が持ち寄った30本から50本ほど入った267箱を出荷。濃淡さまざまな青や紫、白のデルフィニウムなどを農協職員らが数や色合い、規格などを確認した。
この日、50箱のデルフィニウムを出荷した三石本桐の宮田直希さん(39)は「2月の低温や3月の高温で苦労したが、良く仕上がっている。お客さんが花を見て少しでも喜んでもらえたらうれしい」と話していた。
共選は12月上旬まで続き、6月中旬から9月下旬までのピーク時には週4回の出荷ペースになり、1回当たり2千~2500箱が出荷されて各市場に送られる予定だ。
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