特殊詐欺の被害防止につなげようと釧路署（岡田昭広署長）は、道警広報大使でサッカーＪリーグ北海道コンサドーレ札幌のマスコットキャラクター「ドーレくん」と、道警マスコット「ほくとくん」を使用したポストカードを作製した。ドーレくんによる啓発は各警察署の中でも同署が初。１日には同署の警備艇「くしろ」で啓発活動を行い、このカードを配布した。

　ドーレくんは３月に道警広報大使に任命。警察署でのイベントやポスターなどに登場し「犯罪や事故のない安心して暮らせる北海道」の実現を目指す。今回のポストカード作製は、道民にとって知名度が高いキャラクターを起用することで、より地域住民に特殊詐欺への関心を持ってもらおうと、釧路署生活安全課が発案した。

　コンサドーレのチームカラーの赤を背景に、ドーレくんとほくとくんが並び「詐欺電話がきたら＃９１１０」と、相談専用電話をＰＲしている。このほか、釧路市のぬさまい広場にある「ＣｏｏｌＫＵＳＨＩＲＯ」モニュメントとほくとくんをあしらったポストカード２種も作製した。

　警備艇「くしろ」（４１㌧、細川英二船長）による啓発は、釧路フィッシャーマンズワーフＭＯＯ前岸壁で行い、同署から１０人、道警学生ボランティア「ジャンパーズ」から２人、道警釧路方面本部と釧路地方防犯連絡協議会、釧路方面防犯協会連合会から各１人が参加した。

　係留した同艇には「特殊詐欺に注意」などと書かれた横断幕やのぼりを掲げ、ほくとくんが乗船。署員らがポストカードやチラシなどが入った啓発グッズを通行人に手渡した。ほくとくんと記念撮影する親子連れも見られた。

　同署の成田泰淳生活安全課長は「高齢の方はカードを家に飾ってもらい、若い世代の方には祖父母らへの手紙に使ってもらえれば」。原静華生活安全係長は「携帯電話で通話しながら現金自動預払機（ＡＴＭ）を操作している人を見掛けたら、声掛けをお願いします」と話していた。

ドーレくんとほくとくんをあしらったポストカード