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函館新聞

朝ごはんから地域活性化 函館北斗七飯の飲食業3人が奮闘【函館】

 

食で地域活性化に取り組む「朝ごはん研究所」のリーダー帯川さん(右)と三谷さん

〝朝活〟でまちおこし―。函館、北斗、七飯の各市町で飲食業を営む3人がこのほど、食の視点から地域活性化を目指すプロジェクトチーム「朝ごはん研究所」を立ち上げた。3、4日の両日、道の駅なないろ・ななえで、駐車場で車中泊する人たちに道南の食材を使った朝食を提供する。

 メンバーは、七飯町内で採れた野草を使ったお茶を製造販売する「green樹」(町大川5)の帯川恵理子さん(43)、完全無添加にこだわった食肉加工の研究所「ワイズマンFPL」(北斗市七重浜2)の佐々木理さん(41)、地場の食材を使ったメニューを提供する「3valley(スリーヴァレイ)」(函館市湯浜町)の三谷あゆみさん(46)。

 チーム発足のきっかけは、なないろ・ななえの駐車場で車中泊するドライバーの姿。帯川さんは道の駅がオープンした2018年から商品の納品などで訪れると、駐車場に多くのトラックやキャンピングカー、乗用車が停まっていて、朝には近くのコンビニエンスストアで朝食を買う場面を見かけるという。道の駅の開館時間は午前9時だがドライバーはそれ以前に出発するため、地域の声として「オープンを同7時に早められないか」と要望していた。

 自身も車で遠出する時は車中泊したり、コンビニで朝食を済ませたりする経験から、朝の時間を有効活用する「朝活」に着目。「旅と食事はリンクしている。(観光客には)地元の食材を食べてほしいし、朝は温かいご飯の方がうれしいと思う」(帯川さん)。

 3人は道南で収穫されたものを食べてほしいという思いで一致し、4月15、16の両日、なないろ・ななえで弁当を実演販売した。各日30食限定、メニューはベーコンエッグ、サラダ、卯の花など6品で、価格は500円(税込み)。みそ汁、green樹製のお茶を各プラス100円で提供。できたての弁当に、購入した人からは「温かくておいしいものが食べられてうれしい」などと好評、地元農家からも反響があったという。

 2回目の開催は3、4の両日午前7時~同9時。2日間で200食販売を目指すべく、3人は食材の見せ方や興味の引きつけ方などを日々模索している。

 帯川さんは「今はなないろ・ななえだけで販売しているが、他の飲食店同士で輪が広がれば」とし、将来的には「子どもたちが、地元の人が何を求めているか〝気付く〟ことができる取り組みにしていきたい」と意気込んでいる。

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