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日高報知新聞

春の景観のドローン撮影開始 襟裳岬緑化事業テーマの映画 田中光敏監督(浦河町出身)ら【浦河】

浦河町西舎の桜並木のドローン撮影を行う田中監督ら

 襟裳岬の苦難の緑化事業をテーマにした映画「北の流氷」(仮題)のクランクインに向け、27日~5月2日にかけて、浦河町出身の映画監督田中光敏さんや脚本家小松江里子さんらが、日高東部3町(えりも、様似、浦河)と十勝管内広尾町を訪れている。28日は浦河町西舎の桜並木を皮切りに、周辺地域の春の景観のドローン撮影を一部開始した。

 映画は、襟裳岬を蘇らせた漁師たちの実話をベースに「自然と人間の共生」をテーマに、昭和30~40年代が舞台となる。撮影は田中監督、脚本は「どんど晴れ」「天地人」「花燃ゆ」などでお馴染みの小松さんが手掛ける。撮影が本格化するとスタッフや役者ら200人規模の宿泊となることもあり、現在は年内のクランクインを目指して撮影時期の検討などを進めているという。

 28日の桜並木ドローン撮影は、同監督の故郷応援団の浦河田中組(太田正克代表)や各町担当者らが見守る中でスタート。地元企業が協力してクレーン車などを用意し、上空から間もなく満開を迎える並木の撮影を行った。

 田中監督は「4町の皆さまに映画のために努力、支援をしていただき6年半かけてここまできた。今日が一つの出発になると思う。優駿さくらロードの美しいサクラも映画の中にとりいれたい。今年は美しい日高山脈を中心とした四季をしっかりと撮り、役者がどこで芝居をしていくのがベストか考えながら進めていきたい。来年までロケは続く。僕の生まれ故郷でもあり、魅力的な北海道を盛り上げ、日本全国、海外にも届く作品にしたい」と思いを語り、舞台となる4町や道内の企業270社の4割以上の協賛にも感謝した。

 脚本家の小松さんは29日まで滞在する。「春の日高は初めてですが、(27日に訪れた)オバケ桜もすごく絵になり、桜に志を重ね合わせる物語性も考えたい。自然と人間の共生という、ものすごく壮大なテーマで、日高山脈や自然の情緒(怒り、優しさ、悲しみ、絶望、再生と希望)、人間だけでは描けない自然の力を感じてもらいたい。生きる強さ、闘った向こうに見えるものが伝われば」と話した。

 今回の日程では、アポイ岳や襟裳岬、豊似湖、天馬街道、白樺並木、幌満渓谷などの撮影を予定している。

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