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十勝毎日新聞

朽ちゆく「幻の橋」 新たな損壊確認 タウシュベツ川橋梁【上士幌】

中央アーチを支える右の橋脚は、側壁上部が崩落し、奥の残雪が見える。その左隣の橋脚は奥の側壁が損壊している(NPO法人ひがし大雪自然ガイドセンター提供)

 北海道遺産にも登録されている旧国鉄士幌線のタウシュベツ川橋梁(きょうりょう)で、少なくとも新たに2カ所が損壊しているのが11日までに分かった。比較的規模の大きな損壊が確認されたのは2年ぶり。

 同橋梁は、コンクリートに染み込んだ水が凍結融解を繰り返すことで損傷が進んでいる。毎年、春の雪解けで崩壊する恐れがあると言われている。同橋梁の見学ツアーを行っているNPO法人ひがし大雪自然ガイドセンターが確認したところ、中央のアーチを支える片方の橋脚の側壁が崩れ落ち、もう一方も側壁が損壊して内部の砂利が下部にたまっていたという。

 同橋梁は1937(昭和12)年に完成した全長130メートル、高さ約10メートルのアーチ橋。11のアーチを備える。55年に糠平ダムの建設に伴い、鉄道橋としての役割を終えた。現在は、ダム湖の水位が上がる春から秋にかけて水没、冬季に姿を現す「幻の橋」として、観光客に親しまれてきた。

 2003年の十勝沖地震の影響で中央付近の橋脚上部の側壁が崩落。その後、17年に2カ所、20年に2カ所、21年に1カ所、上部側面が大きく崩れた。他にも亀裂が入っている箇所が複数あり、同センター代表理事の河田充さんは「朽ち果てていく姿を静かに見守るしかない」と話している。

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