サケ・マス漁解禁 5隻出漁【根室】
【根室】日本200カイリ内サケ・マス流し網漁が10日午前0時に解禁となり、釧路、根室地方からは小型船(14㌧未満)5隻が出漁した。昨年はロシアのウクライナ侵攻の影響から5月の解禁となったが、今年は例年通りの解禁となり、花咲港からは2隻が家族や関係者の見送りを受けて漁場を目指した。
太平洋小型さけ・ます漁業協会(札幌市、小田司会長)によると、今年は昨年より1隻多い20隻が出漁を予定。根室管内は歯舞9隻、根室3隻、落石1隻の計13隻、釧路管内は厚岸の4隻となっている。初日は根室2隻、落石1隻、厚岸2隻の計5隻が出漁。残りは天候などを見ての出漁を見込む。
昨年は4月11日から交渉が始まり、22日に実質的に妥結。例年より約3週間遅れの5月3日解禁となったが、今年は3月20日から交渉を開始し24日に妥結、例年通りの解禁となった。出漁を前に市内の40代乗組員は「今年は例年通り出漁できて安心している。行ってみないと分からないが魚が獲れるといいなと思う」と話していた。
今季の操業条件は、漁獲量がカラフトマス、ベニザケなど1550㌧とシロザケ500㌧の計2050㌧。漁業協力費は漁獲実績に応じて2億円から3億13万円となっている。
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