大賞に野田功さんの「警戒」 写真道展 日高管内では初めての選出【新ひだか】
【新ひだか】北海道新聞社と北海道写真協会主催の「第70回写真道展」の審査がこのほど行われ、大賞に野田功さん(69)=新ひだか町静内古川町=の作品「警戒」が選ばれた。日高管内では初めて大賞に選出された。
同展には681人3789点の応募があり、3月中旬に行われた審査で、入賞、入選作品306点が発表された。同展は道内最大の写真コンテスト。第一部(自由)、第2部(観光・産業)第3部(ネイチャーフォト)第4部(学生)の4部門のうち、大賞を受賞した野田さんは第一部(自由)に応募した。
作品は、昨年7月に家族5人で訪れた旭川市の旭山動物園で、クモザル2匹が楽しそうにじゃれ合う姿を夢中で写し、時折見せる、まるで周囲を警戒しているような表情を捉えた一枚。画素数を粗くしモノクロにすることで、鉛筆画のような作品に仕上げた。
野田さんは、長女の誕生を機に30代で写真を始めたが、仕事が忙しいため一時離れていた。しかし静内自動車学校の指導員を退職後、孫の誕生で8年前に再開。新型コロナの影響で人の集まる場所には行けず、近年は自然や動物を撮る機会が増えているという。大賞の知らせに「人違いかと疑った。これからも積極的に作品を道展に出展していきたい」と話していた。
入賞・入選作品は、25日~30日まで札幌市中央区の札幌市民ギャラリーで展示された後、道内各地で巡回展が開かれる。
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