送迎バスに安全装置 浦河町 義務化に伴い設置費用を助成【浦河】
今年4月1日から保育所などにおいて運行する全ての送迎用バスへの幼児らの所在確認と安全装置の装備が義務付けられたことから、浦河町は、国が定めるガイドラインに適合する装置の設置に係る費用を助成する。
令和3年7月に福岡県中間市の保育所で男児が通園バスに置き去りにされ死亡した事案が発生した。また、翌年9月にも静岡県牧之原市の認定こども園で、送迎用バスに置き去りにされた女児が熱中症で死亡する事案が発生している。これら事案の主な原因である、乗降時の人数確認の手順を決めていなかったことなどを踏まえ、国は、保育所、幼稚園、認定こども園などにおけるバス送迎に当たっての安全管理の徹底に関する関係府省会議を開催。「こどものバス送迎・安全徹底プラン~バス送迎に当たっての安全管理の徹底に関する緊急対策~」を取りまとめるとともに今年4月から義務付けされた。
浦河町の送迎用バス安全装置の補助対象は、所定のガイドラインに適合するものに対し、バス1台あたり17万5千円(取付費含む)を上限に定額補助する。
対象の台数は夢の国幼稚園・保育園3台、浦河フレンド森のようちえん2台、雛菊保育園1台、くるみ保育所1台、町立保育所2台の計9台。この中で潮見町の雛菊保育園(本巣雄介園長)が3月30日に設置し町内第1号となった。ほかの通園バスは年度内で設置される。
本巣園長は「バスに園児が残っていないかの確認は常日頃から確実に行っている。装置を設置したことで、保護者には安心感を与えられると思う」と話していた。
装置はエンジンを切ると「サイドブレーキをかけ、車内点検を行ってください」と流れ、車内にある点検ボタンを押すと止まるが、10分間止めないでいると、警報と共に車外に確認、点検を促すアナウンスが流れる仕組み。
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