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苫小牧民報

いけまぜ夏フェス、7月に苫小牧で開催へ 障害者らキャンプし交流

障害のある人もない人も同じ時間を過ごし、相互理解を深める1泊2日間のアドベンチャーキャンプ「いけまぜ夏フェス」が7月29、30の両日、苫小牧市内で開催される。多彩な体験を盛り込んだポイントラリーやミニ運動会、打ち上げ花火などを予定している。コロナ禍による3年連続の中止を乗り越え実現。主催するNPO法人障がい児の積極的な活動を支援する会にわとりクラブは「『今までで一番』と言ってもらえるようなキャンプにしたい」と意気込む。

いけまぜ夏フェスの成功に向け、岩倉市長を表敬訪問した高橋理事長(右から3人目)ら

 「いけまぜ」は障害児がさまざまなことに挑戦する場づくりと同時に、フェスに関わる人すべてが、誰もが暮らしやすい社会について考える機会として1997年に札幌でスタート。以降、開催地を変えながら継続し、全国各地から毎年1000人以上が参加してきた。

 企画や運営は地元実行委が担うのが特徴で、苫小牧でも2019年10月、障害者福祉に関わる人や関心のある市民などを中心に地元実行委が発足。市社会福祉協議会の渡辺敏明会長が委員長となり、20年夏に向け準備を進めたが、コロナ禍で20~22年の3年間、開催を見送った。

 実行委はこの中止期間中も、イベントをPRするパネル展や市内参加者に限定した少人数のプレ大会を行うなどしてメンバーのつながりを維持。培った人間関係を生かし、今年夏、従来通りの内容で実施することを決めた。

 メイン会場は北洋大学(錦西町)を予定。29日は音楽や工作、スポーツなどの体験や活動を盛り込んだポイントラリーと打ち上げ花火、30日はミニ運動会を行う。

 実行委の立ち上げから4年越しの「いけまぜ」を成功させるため、同法人は取り組みに関わる市民の輪をこれまで以上に広げたい考え。障害児・者の福祉に携わる人のみならず、スポーツや美容、高齢者福祉などさまざまな分野の人々や地元企業などに呼び掛け、協力を求めている。

 また、「ふくしのまちづくり」を掲げる市にも「いけまぜ」を全庁的な事業として位置付けてもらいたいと、同法人メンバー5人がこのほど、岩倉博文市長を表敬訪問。実行委事務局を置く障がい福祉課以外の職員にも広く関わってもらえるよう依頼した。

 苫小牧脳神経外科の小児脳神経外科医で同法人の高橋義男理事長は「全国各地の障害児とその家族が、苫小牧でのいけまぜに期待を寄せている。たくさんの人の力でより良いものにしたい」と話している。

 同法人は実行委メンバーや当日の運営などに携わるサポーターも募集中。知人や家族での参加も可能。問い合わせは同法人 携帯電話080(6087)2494、市障がい福祉課 電話0144(32)6356。

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