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室蘭民報

「心安らぐ時間と場所を」 発達障がい児子育て親の会「ペチュニア」発足【室蘭】

「気軽に相談してほしい」と呼びかける(右から)春木さん、木村さん、菅原さん

 発達障害の子どもを持つ保護者たちの心安らぐ時間と場所を提供したい-。そんな切実な思いから、発達障がい児子育て親の会「ペチュニア」が室蘭市に発足した。自らも発達障害の子どもを育てる木村美穂さん(39)が代表を務め、悩みを抱える人たちの「心が軽くなるような手助けをしていきたい」と力を込める。

 発達障害は注意欠如・多動症(ADHD)や学習障害(LD)、自閉スペクトラム症(ASD)など。同会は「対人関係が苦手」「強いこだわりがある」「落ち着きがない」などといった特性を持つ子どもを育てる木村さん、副代表の春木あずささん(38)、監査の菅原亜樹子さん(45)ら4人が昨年12月に立ち上げた。

 会の名前は花言葉の「あなたと一緒なら心が安らぐ」に共感し「ペチュニア」とした。

 木村さんはコロナ禍と前置きし、就学前後での発達障害児についての相談体制や保護者同士の交流頻度の違いに頭を悩ませていた。相談したり弱音を共有する場が少ない

と感じ「ないなら作ろう」と決意。同じ思いを抱えていた春木さんや菅原さんらと協力しながら同会の発足を決めた。

 子どもが発達障害と分かり、支援や援助を受けたいとなった際、「どこに相談したらいいのか分からない」という声も聞かれるという。発達障害のグレーゾーンが増えているとした上で「これまでの経験を伝えて、相談する時の一歩を踏み出す後押しをしたい」と強調する。

 木村さんは成長とともに悩みも変化し、特性への対応がその都度、変わると説明。一方で「悩みは100%共有できない。しかし私がこれまでのことを笑って話せるようになった姿を見せたい」と抱負を語る。

 春木さんは、子どもと向き合う時間がつらかった時期もあると振り返る。「疑心暗鬼にもなったが、必ず乗り越えられることを伝えていきたい」と意気込む。

 菅原さんは「悩みや不安を吐き出してほしい。寄り添えるような団体にしたい」と活動を見据えた。

 ■12日交流会
 ペチュニアは年4回の交流会を軸に活動する。発達障害の特性について、リハビリにつながることや市と連携しながら情報共有できる場所を目指す。そのほか、体験談や悩みを打ち明けられる機会とし、不安の解消につなげる。

 初の交流会は12日、室蘭市中島町のFKホールディングスきらんで午前10時半から開かれる。参加費は一組500円。サイトから申し込むとよい。

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