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室蘭民報

我慢の3年、門出は笑顔 室蘭栄高などで卒業式、マスクなしの姿も【室蘭】

荻島校長から卒業証書を受け取るクラス代表の平野達也さん1日午前10時20分ごろ、室蘭栄高校

 室蘭栄高校(荻島勝幸校長)の卒業式が1日、同校で行われた。マスク着用は個人の判断となったが、着けていない卒業生は一部だった。たくさんの思い出が詰まった学びやを巣立った。

 今年は文部科学省から「マスクを着用しないことが基本」との通知を受けて行われた。卒業式は午前10時から開始。同校では大学入試の試験を控える生徒も多く「マスクを着用することが望ましい」と伝えたが、最終的には個人の判断に任せたという。保護者の参加可能人数は各家庭2人までに拡大したが、恒例の吹奏楽部による入退場時の演奏はなかった。

 卒業生は保護者や教職員からの拍手に包まれながら入場。6クラス中1クラスの大半がマスクを着けずに体育館に現れ、笑顔を広げた。国歌と校歌斉唱時は「全員マスクを着用してください」とのアナウンスがあった。

 卒業証書授与では、担任教諭から一人ずつ名前を呼ばれ、各クラスの代表がステージに登壇。荻島校長から卒業証書を受け取った。荻島校長は「皆さんの高校時代はまさかの連続だった。できることの喜びと工夫する知恵を身に付け、たくましく心優しい人となってきょうを迎えた皆さんに拍手を送ります」と呼びかけた。

 在校生代表の西村大成さん(2年)は「皆さんから教わったことを胸に、室蘭栄高校の歴史と伝統を次世代に受け継いでいく」と送辞。卒業生代表の杉本登唯さん(3年)は「絶望的な状況さえ一瞬にして変えることができるという気概を持ち、それぞれの人生で遭遇するであろう幾多の困難を打破していく」と決意を新たにした。

 教室での最後のホームルームを終え、思い出の校舎を後にした岡田祐征さんは「マスクのせいで友人の表情が分からなかったが、互いに分かろうとする努力をして高校生活を過ごした。修学旅行では関西に行く予定が直前で旭川に変更となったが、楽しく過ごし思い出になった」と振り返った。

 卒業アルバムを見て素顔を知った同級生もいるという菊地愛理さんは「マスクを着けることに慣れてしまった。美術部に所属していたが、大会がなくなり思うような活動ができなかった。さまざまな制限があったが、最高の3年間を過ごせました」と笑顔を浮かべていた。

 この日は同校を含め市内の公立高校4校で卒業式が行われた。

マスクを着けず入場する卒業生=1日午前10時ごろ、室蘭栄高校

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