さようなら、伊達緑丘高 最後の卒業式、101人校舎に別れ【伊達】
今月末で閉校する伊達緑丘高校(保格秀規校長)の卒業式が1日、伊達市南稀府町の同校であり、最後の卒業生101人が3年間過ごした校舎に別れを告げた。
式では、保格校長から一人ずつ卒業証書が手渡された。保格校長は式辞で、コロナ禍で学校生活を送る生徒たちの様子を振り返り、「何ごとにも真面目に取り組む姿を見るたびに、困難を乗り越えていく力の存在を確信し、頼もしさを感じていた」と評価。「ここで築かれた人との絆は、かけがえのない財産」と述べ、今後の人生でも人との出会いを大切にしてほしいと呼びかけた。
卒業生を代表し、杉本裕斗さんが「先輩も後輩もいなくなり、私たち3年生だけになってしまったこの校舎にはどこか寂しい雰囲気があった。しかし、生徒の皆さんはそれ以上の明るさや元気で学校を盛り上げてくれた」と高校生活を回想。「ここで培ってきた経験や力は今後社会に出てからも役に立つことばかりだと思う」と保護者や教職員らに感謝していた。
式の最後に、全員で校歌を歌い、101人の門出を祝い40年間の歴史に敬意を示していた。
式の後にはサプライズステージが用意されていた。北海道日本ハムファイターズの公式チアチーム「ファイターズガール」が「きつねダンス」などを披露し、卒業生とともに踊る一幕があった。また、ものまねタレントのりんごちゃんも登場。パフォーマンスを行い、生徒たちを楽しませていた。
同校は1983年4月に開校。40年間で5804人を輩出した。
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