松さん（右）の指導に耳を傾けるシンガポール男子代表の選手たち

　ハンドボールのシンガポール男子代表の強化合宿が１日、函館大体育館で始まった。選手１７人、コーチやスタッフ６人が来日。大学生との練習や函館での大会を通じ、スキルアップを図る。

　２０１６年に北海道学生ハンドボール連盟女子選抜がシンガポールへ遠征したことなどをきっかけに、１８年に初めて男女代表が函館合宿を行った。翌１９年にはユース選手が来函。その後は新型コロナウイルスの影響で中断していた。

　同連盟理事長で、元函館大ハンドボール部監督の松喜美夫さんが指導した。松さんはゲームを見た後、パスの精度について「感覚で投げず、相手がボールを取って投げやすい場所に正確に。一本のパスを大切にしよう」と指摘。選手はパス練習やディフェンスのステップなどでみっちり体を動かした。

　代表チームは３日に東海大札幌、東京理科大、５日は立教大と練習。６～１０日に函館アリーナで開かれる第２２回ＡＩＴ實函館市長杯学生大会に出場し、１１日に帰国予定。ジャスティン・ロウ監督は「久しぶりの函館だが、何も変わらず温かく受け入れてくれた。松先生に細かく指導していただき、市長杯で日本の学生から学んだことを持ち帰り、５月の東南アジアの大会で優勝を目指す」と話していた。