ふっくりんこ4年連続特A 5日まで特売【函館】
日本穀物検定協会(穀検、東京)が発表した2022年産米の食味ランキングで、道南ブランド米「ふっくりんこ」が最高位の「特A」を4年連続で獲得した。ふっくりんこの作付けが全体の6割を占めるJA新はこだての農産物直売所「あぐりへい屋」(北斗市東前)は1日から、特A獲得を記念しコメの特売を始めた。
ランキングは今回で52回目。44道府県の152産地品種が対象で、このうち特Aは、ふっくりんこを含む40で、全国的な猛暑の影響などで前年より2減った。
ふっくりんこは15年、16年産は特Aだったが、17、18年産は特Aを逃し、19年産に特Aに返り咲き、20、21、22年産でも維持した。このほか、道産米は「ななつぼし」が13年連続、「ゆめぴりか」が12年連続で特A評価を受けた。
あぐりへい屋は、売り場に「祝 4年連続獲得 特A」と書いたボードを掲げ、特A格付けをアピール。「函館育ちふっくりんこ」について、通常10キロ入り3940円を3600円で、5キロ入り2040円を1800円で販売。5日まで。
また、3~5日には、ふっくりんこを使ったおにぎりや弁当などの総菜を特別価格で提供する。同店の小川慎一店長は「特Aは簡単に取れるものではなく、生産者の努力のたまもの。コメ離れが進んでおり、特A評価をきっかけにコメが身近な存在になれば」と期待する。
JA米穀畑作課の田代岳雄課長は「今後も特Aを取れるよう努力していきたい。新型コロナウイルス禍でコメ余りの局面になったが、ふっくりんこは順調に販売できており、特A評価をきっかけにさらに加速したい」と話している。
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