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日高報知新聞

魚料理の作り方伝えて えりも町女性大会 上田勝彦さんが公開講座【えりも】

魚食文化普及について講演するウエカツ講師

【えりも】町女性団体連絡協議会(川﨑尚子会長)の「第63回えりも町女性大会」が26日、町民公開講座を兼ねて3年ぶりに町福祉センターで開かれ、一般参加を含む85人が聴講した。

 川﨑会長は「昭和33年に幌泉村婦人団体連絡協議会が発足して以来、同37年には第1回つけものコンクール・やりくり発表会を開催し、これら諸先輩が築いた伝統を継続しているのは誇りです。今日の講師・ウエカツさんは、魚料理で全国的に評価されている方なので、これからの食生活に役立てましょう」とあいさつ。

 来賓の大西正紀町長は、赤潮、新型コロナウイルス、ロシアのウクライナ侵攻と物価高騰などに伴う町民への支援策を述べたあと「講演を聞いて、海と食卓との繋がり、サケ漁獲量の低迷、漁業後継者不足問題などを考えるチャンスにしよう」と呼び掛けた。

 講演は元水産庁官僚の上田勝彦さん(58)を講師に「海と食卓から考える えりも町の未来」のテーマで行われた。

 上田さんは調査捕鯨船で世界中を航海したほか、日本海資源回復プロジェクトなどに携わり魚食文化復興の活動を行ってきた。また、水産会社を立ち上げ「さかな伝えて、国おこす」をテーマに、全国各地で魚料理教室や講演会を開きながら、魚離れを食い止めようと、魚と日本国民をつなぎ直す活動を行っている。

 講演では、近年は漁獲物の変動が激しく、“獲れていたものが獲れなくなり、獲れなかったものが獲れ出していると示したうえで、道内ではブリの漁獲量が増加。回遊魚は体にあった水温と餌、海流の影響で移動する。若い人たちは、現況と向き合うべきで、今まで捨てていた雑魚の活用も準備すべき―と強調。

 「魚食の普及」では、母親たちが若い人に魚料理の作り方を伝えることが必要で、面倒だからと伝えないと忘れられてしまう。マツカワの漁獲量増加に取り組んでいるが、食べたくなる・買いたくなるにはどんな工夫が必要かを考えるべき。発想の開発は、地元の食文化と結びつけて考えると結果が出る。ウニまつりには大勢が来町するが、特産品はウニだけではないことを知らせる努力が必要。売れない(市場に出せない)雑魚を捨てるには「もったいない」ので、ネット販売など考えるべき―と結んだ。

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