観光・交流拠点の誕生を祝う 「ヌプル」1日オープン【登別】
テープカット、熊舞披露も
登別市観光交流センター(愛称ヌプル)がきょう1日オープンする。供用開始に先立って2月28日にはオープニングセレモニーが行われ、市や観光、経済関係者、地域住民ら約60人が出席。テープカットなどで市民と観光客の交流拠点の誕生を祝った。
セレモニーで小笠原春一市長は「多くの未来、願いが込められた施設。利用する市民や観光客が幸せな気持ちになる場所となってほしい」とあいさつ。内閣官房アイヌ総合政策室の梶本洋之参事官、胆振総合振興局の谷内浩史局長、登別国際観光コンベンション協会の吉田武史副会長ら計7人がテープカットし、オープンを祝った。
その後、アトラクションとして登別出身の声楽家・斎藤奈央子さんらによる歌、登別中学校の生徒たちによる伝統芸能・熊舞が披露された。終了後には、テナントスペースに出店する3店舗のうち「ジェラートショップ・なな色のヒカリ」「ピアチェーレノーチェ」が販売する商品を出席者に振る舞った。
ヌプルは、JR登別駅横に建設。鉄骨造り2階建てで延べ床面積は約1440平方メートル。建設費は7億4千万円。施設の管理運営については指定管理者制度を導入し、登別国際観光コンベンション協会(唐神昌子会長)が担う。
1階には市内をはじめ、全道各地の観光やアイヌ文化に関する情報を発信する観光案内所、地場産品やアイヌ民芸品などを取り扱う物販コーナーのほか、登別支所も移転する。飲食を提供するテナントスペースも設けられ、ジェラートやパン、ラーメンを提供する3店舗が入る。
2階は市民活動などの利用を想定。全4室ある多目的室は床をフローリングにすることで、ダンスや軽スポーツなど幅広い活用を見込む。このほか、調理室やオープンスペースなども備える。
施設各所にはアイヌ模様が施されているほか、民族衣装やタペストリーを展示。「アイヌ神謡集」の著者で登別出身の知里幸恵など人物や歴史を紹介するパネルも並べ、アイヌ文化を発信する。
開館時間は午前9時~午後5時半(貸し館は午後9時まで)。12月29日~翌年1月3日は休館。
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