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釧路新聞

摩周湖保全 CFで支援を 調査と啓発、長期継続へ【弟子屈】

世界有数の透明度を誇る摩周湖

 【弟子屈】世界有数の透明度を誇る摩周湖の自然環境を保全するため、周辺5町でつくる「摩周湖環境保全連絡協議会」(会長・徳永哲雄弟子屈町長)はクラウドファンディング(CF)で調査と啓発活動に必要な費用の支援を呼び掛けている。財政事情が厳しい中、周辺自治体が調査費用を出し合っているが、全国からの支援で調査の長期継続を目指す。

 国立環境研究所が実施してきた湖の環境調査が2018年で終了したことを受け、3管内にまたがる弟子屈、標茶、中標津、別海、清里の5町で構成する同協議会が調査を引き継いだ。

 調査には水質分析や調査船の費用など約150万円が必要で、5町の分担金だけでは今後の資金不足も懸念されている。湖の透明度など貴重なデータを引き続き蓄積していくため、19年度からCFを活用している。

 3管内にまたがる取り組みは珍しく、昨年度は目標の270万円に対し、全国から67件117万1000円の支援が寄せられた。今回は同額の270万円を目標額に設定し、1月末からCFサイトの「CAMPFIRE」(キャンプファイヤー)で支援を募っている。

 100万円の支援で得られる調査の命名権、25万円の支援で水質調査に同行できる権利(限定2人で決定済み)を提供するほか、金額に応じて摩周湖をイメージしたネックレスやオリジナルピンバッジ、摩周そば打ちセット、活動報告レポートなどを贈る。

 2月27日現在、目標の27%に当たる22件74万円が寄せられている。20日まで協力を呼び掛けており、同協議会では「今回は新たに資材の更新も必要。北海道の宝でもある摩周湖の美しい自然を守り、後世に引き継ぐため、支援してほしい」と訴えている。

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