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函館新聞

ラーメン1杯の塩分量は… 函工生3人が研究で奨励賞【函館】

ラーメン1杯に含まれる塩分量の測定などに関する研究テーマで奨励賞に選ばれた(左から)小山内さん、大浦さん、川北さん

 第41回道高校工業クラブ大会(道高校工業クラブ連盟、道工業高等学校長会主催)がこのほど、札幌市で開かれた。函館工業高校工業化学科3年の大浦永輝さん(18)と川北莉玖さん(同)、小山内康晴さん(同)の3人による研究「しょうゆの塩分定量とラーメン1杯の塩分の身体への影響」が、課題研究発表大会の調査・研究部門で奨励賞に選ばれた。

 大浦さんの祖父母が函館市内でラーメン店を営んでおり、「店側としては麺もスープも完食してほしいという思いもあるが、お客さまが塩分を過剰に摂取していないだろうか、という心配がかねてよりあった」と大浦さん。工業化学科で学ぶ分析技術を応用すると、飲料水の硬度分析や食酢中の酸度を求めるといった食品分析が可能なことから、同科で学んだ知識と技術を応用し、将来大浦さんが継ぐ予定のお店のラーメンの塩分濃度を測定することなどを研究テーマとした。

 課題研究発表大会には全道から16校が出場。このうち函工を含めた5校が調査・研究部門にエントリーした。研究目標では▽しょうゆ中に含まれる塩分量を測定する▽祖父母のラーメン店のラーメン1杯の塩分量を調べる▽市販カップ麺との塩分量を比較するなど、5つの目標を設定。実際にモール法と呼ばれる方法を用いてしょうゆやラーメン(塩・しょうゆ)の塩分濃度を測定したほか、1日に摂取する理想的な塩分量、過剰摂取した場合の体への影響などを調査した。

 WHO(世界保健機関)が推奨する1日の塩分摂取量を踏まえると、店のラーメン1杯を完食した場合、1日の推奨摂取塩分量に達してしまうことがわかった。このことから大浦さんは「スープは半分程度残してもらったほうが、お客さまの体には優しいことが分かった」という。

 小山内さんは「今回の実験を通じて、自分の日ごろの食生活に対する塩分摂取について考えさせられた」と話し、川北さんは「研究に当たり意見が対立するなどすべてが順調とはいかなかったが、結果的には楽しんで臨むことできてよかった」と振り返った。大浦さんは「自分たちにできる最大限のことを果たすことができ、満足している」と話した。

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