ロケット宇宙到達で記念碑 IST、成功から5年 後援団体が町内発射場に【大樹】
大樹町の宇宙開発企業インターステラテクノロジズ(IST、稲川貴大社長)が、国内の民間企業として初となるロケットの打ち上げに成功して丸5年、同社の後援団体が大樹町内のロケット発射場に記念碑を設置し、6日に現地で除幕式が執り行われた。
ISTは2017年7月、18年6月に地球観測用ロケット「MOMO(モモ)」を打ち上げたが失敗。3度目の正直として臨んだMOMO3号機は19年5月4日午前5時45分、町浜大樹の実験場から打ち上がり、高度113.4キロの宇宙空間に到達した。
記念碑(約30万円相当)の建立は大樹インターステラ後援会(大庭滋理会長)が企画。高さ1.8メートル、20センチ四方のアルミ製の支柱で、各面に「国内初民間ロケット宇宙空間到達記念碑」のタイトル、打ち上げの記録(解説文)、MOMO3号機のイラストなどが書かれている。
式には大庭会長、後援会顧問の青山利恵子さん、稲川社長、黒川豊町長が参加。稲川社長は「MOMO3号機の成功はターニングポイントになった」と強調、黒川町長は「民間企業としての快挙、思い出を後世に語り継いでほしい」と述べた。
ISTは現在、人工衛星搭載用ロケット「ZERO(ゼロ)」の開発を急ピッチで進めている。大庭会長は「打ち上げ時の支援はもちろん、広報面での発信を続けたい。ボランティアで宇宙の町を盛り上げる」と話していた。
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