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函館新聞

クラシックギター隅田さん3月全国へ 6大会連続【函館】

クラシックギターの全国大会出場を決め、「大舞台で実力を発揮したい」と話す隅田さん

 クラシックギター愛好家が腕前を競う「第16回ギターコンペティション北海道地区大会」(日本ギター連盟主催)が1月22日に札幌市で開かれ、函館市の隅田久雄さん(74)がPG部門(プレミアムエイジ、71歳以上)で金賞を獲得し、3月に東京で開かれる全国大会に6大会連続で出場を決めた。「全国のレベルは高いが、平常心で臨み、実力を発揮したい」と意気込んでいる。

 隅田さんはギター歴59年のベテラン奏者。市内で教室を開き、生徒の指導にあたるほか、函館ギター協会の会長も務めている。

 地区予選で隅田さんが弾いたのはバロック時代の名曲「アリアと変奏」(G・フレスコバルディ作曲)。若い時から弾いていた思い入れのある曲。「80点の出来。どんなステージでも緊張はするもの。しっかり練習したが、普段通りの演奏はできなかった」と振り返る。

 大会に関係なく、毎日2時間ほどの練習を欠かさない。ただ、最近は年齢的にも技術を維持することに苦労しているという。「練習しすぎると指や腕の筋肉が痛む。練習をしないとすぐに演奏技術は衰えてしまう。年齢を重ねて練習量のバランスが難しくなってきた」と語る。

 3月26日に東京・銀座のヤマハホールで開かれる全国大会には、全国12ブロックの金賞受賞者が集まる。道南から全国大会に進むのは隅田さんだけ。地区予選と同じ曲で挑む。

 隅田さんはこれまで全国大会のG部門(ゴールドエイジ、61~70歳)、PG部門に出場。次の大会で6大会連続出場になる。初めて全国大会に出場した2018年にG部門で金賞を獲得したが、それ以降受賞していない。「ベストな演奏をしてなんとしても金賞を取りたい」と大舞台に向けて意欲満々だ。 

 5月には生徒との演奏会も計画している。隅田さんは「新しい曲にもどんどん挑戦していく。演奏活動は生涯現役」と話している。

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