洞爺湖の成り立ち説明、ジオパーク訪れ理解深める 虻田高生と高知・室戸高生が交流【洞爺湖、壮瞥】
銘菓紹介も
洞爺湖町の虻田高校と高知県室戸市の室戸高校の「世界ジオパーク高校生交流会」が8日、洞爺湖有珠山ジオパーク内で行われた。生徒たちは互いの地域や銘菓などを紹介し合い、交流を深めていた。
室戸高校は、世界各国のジオパークを巡ってジオパークに関する学びを深めている。今回、室戸ジオパーク推進協議会と交流があった洞爺湖有珠山ジオパーク推進協議会を通じ、室戸高の1、2年3人が洞爺湖有珠山ジオパークを訪問した。虻田高からは1、2年4人が参加した。
交流会は、虻田高での両校生徒による自己紹介と地域紹介、銘菓紹介から始まった。室戸高生は「室戸の東側の海は2、3キロ進むと水深千メートルになる。深層水はプランクトンが多く、魚が集まりやすい」と紹介。虻田高生は「約11万年前に巨大な噴火が起き、洞爺湖が誕生した。この規模の噴火は、日本列島でも12万年で9回しか発生していない」と洞爺湖町の成り立ちを説明していた。
有珠山ロープウェイ(壮瞥町)を使ったジオパークガイドツアーを実施。洞爺湖有珠火山マイスターの加賀谷にれさんをガイドに、有珠山や昭和新山、1977年の噴火によって誕生した銀沼火口などの解説を聞いた。
虻田高の大西萌映さん(2年)は「高知県のお菓子、野根まんじゅうが天皇陛下への献上品になっていたと知り驚いた」と笑顔。室戸高の森本月花さん(2年)は「雪に動物の足跡があり、北海道らしさを感じた。ガイドツアーでは、山が動くことを初めて知り、山の力強さを感じた」と話していた。
室戸高生は9日、「洞爺・有珠アイヌ語地名ツアー」を実施し、洞爺湖周辺を回る。
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