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日高報知新聞

友好交流協定の縁で交流【浦河】

河浦中2年生と記念撮影

 明治時代の浦河町への入植が縁で友好交流協定を結んでいる熊本県天草市に11日から13日まで、浦河町の小中学生7人とゆかりの会、教育関係者ら11人が児童生徒交流事業として訪問。現地の児童・生徒や関係者と交流し親睦を深めた。

 熊本県南部にある天草市(人口7万4704人)は、2006年(平成18年)に浦河町とゆかりのある旧河浦町など周辺2市8町が合併し誕生。浦河町には1871年(明治4年)に旧河浦町など天草地区から開拓団として入植し、杵臼地区など町東部の礎を築いている。

 町と旧河浦町は1990年(平成2年)から両町小中学生らと相互交流を深め、1996年(平成8年)に友好交流町の協定を締結。新市誕生で自治体間交流は自然解消したが、浦河町の町制施行100周年の2014年(平成26年)、改めて町と天草市が友好交流都市を締結した。

 締結年から1年ごとに小中学生らが相互訪問で交流してきたが、新型コロナウイルス感染拡大に伴い2020年1月以来中止となっていた。

 今回の交流事業は、浦河東部小の石郷岡卓校長を団長に、内海蓮介君(浦河小6年)、冨樫彩芭さん(堺町小同)、大﨑優奈さん(東部小5年)、佐藤環さん(荻伏小6年)、小川慕大君(浦河第一中2年)、遠藤大騎君(浦河第二中2年)、笹原なりえさん(荻伏中2年)、ゆかりの会から本巣敦さん(66)、引率で町教委の棟方大貴さん、山本こころさんが参加。天草の歴史や文化、住民に触れ、交流を深めた。

杵臼神社と造りが相似する立原神社を訪問

 11日夜に現地入りした一行は、12日は世界文化遺産の崎津集落・教会の見学、上原農園でのデコポン狩り、浦河町の杵臼神社の造りと相似する立原神社見学を経て、夕方の交流会では天草市教育委員会の石井二三男教育長や小川圭三市議、野中幸廣河浦まちづくり協議会長、鶴本豊治新合地区振興会長ら関係者から歓迎を受けた。13日は河浦小(伊津野隆之校長、児童数123人)、河浦中(西村隆夫校長、生徒数78人)の児童・生徒と、それぞれ授業と給食で交流した。

デコポン狩りを体験する浦河町の児童・生徒

 今回の訪問を終え、町教委では「新型コロナウイルス感染拡大の影響で2年ほど相互交流は中止となっていたが、今回の訪問をきっかけに今後も交流が続く事を期待している」と話し、天草市の関係者からも浦河町への訪問を楽しみにする声があったという。

河浦中で授業を受ける浦河町の中学生(左手前)

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