【様似】様似中（松田陽一校長）の１年生33人が18日、町内に生育する高山植物のコハマギクなど３種類の種をポットに植えた。学校内の６グループで観察しながら種を育て、育った苗は春にエンルム岬周辺に移植する予定。

　アポイ岳再生委員会のドリームプロジェクトの一環。アポイ岳ファンクラブ（田中正人会長）と同校が連携して高山植物の種植えなどの自然再生に取り組んでおり、今年で８年目。同校の総合的な学習の時間で、ユネスコアポイ岳ジオパークに指定される豊かな町内の自然や希少な高山植物を知り郷土愛を育む授業として実施している。

　この日はアポイ岳ファンクラブの会員８人が同校を訪れた。

　静岡大学の増沢武弘客員教授はアポイドリームプロジェクトの意義や現在のアポイの植物の現状などを説明し、「みなさんが扱う種は貴重な命です」と話した。

　この後、生徒と会員たちが、昨年12月に冷湿処理したコハマギク、アポイクワガタ、ヒメシラネニンジンの種をポットに敷いた土の中に慎重に植えていった。

　今後は、学校内で観察しながら種を育て、育った苗は５月～６月にエンルム岬周辺に移植する予定。

プランターに種を植える１年生