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函館新聞

2022年の函館市の人口減少数、過去2番目の多さ【函館】

 函館市が公表した住民基本台帳に基づく2022年12月末時点の人口は、前年同月比3675人減の24万4431人で、減少幅は平成元(1989)年以降で21年の3785人に次ぐ過去2番目となった。また、死亡が出生を上回る自然減は3232人で21年を345人上回る過去最多を記録。市はさまざまな人口減少対策に取り組んでいるが、減少傾向に歯止めはかかっていない。

 毎年12月末時点で市の人口を比較すると、旧4町村(戸井、恵山、椴法華、南茅部)と合併した04年に30万140人となって以降、18年連続で減少している。1年間の自然動態をみると、22年の出生数は21年と比べ96人減の1083人で過去最低。死亡数は同じく249人増の4315人で過去最高となった。

 一方、転出が転入を上回る社会減は563人で前年比433人減。転入数が8374人で同比289人増。転出数は8937人で同比144人減だった。

 人口を年齢別にみると、年少人口(0~14歳)は前年比877人減の2万2169人で全人口の9・1%。生産年齢人口(15~64歳)は同比2192人減の13万2706人で同じく54・3%。老年人口(65歳以上)は同比606人減の8万9556人で、65歳以上の割合を示す高齢化率は前年から0・3ポイント上昇し36・6%。外国人は1351人で、前年から347人増加している。

 市は人口の将来展望などを提示する「人口ビジョン」を策定し、2060年の人口を11万9000人~14万9000人と推計する一方、20年度から5年間の第2期市活性化総合戦略で、出生率の増加や転出超過数の減少などに具体的な目標値を盛り込み、さまざまな人口減少対策を展開している。

 工藤寿樹市長は今後の人口減対策として、若者が働きたくなるまちを目指し「地元企業の生産性向上やIT関連企業の誘致に加え、大学機関との連携を深め新事業の創出や創業支援に力を入れる」とする。また、子どもの成長に対し、学校給食費無償化に向けた公費負担制度導入や、情報活用能力を育むためのICTサポートセンター機能の拡充、私立学校・私立専修学校への運営費助成の拡大などを進めていくとしている。

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