北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

十勝毎日新聞

「在宅」の服薬もっと楽に 調剤薬局が介護支援事業所開設【帯広】

 帯広市内の緑西加藤調剤薬局(加藤維利社長)が、居宅介護支援事業所「あいのて」(西5南16)を開設した。同社によると、調剤薬局が居宅介護支援事業所を立ち上げるのは、十勝管内で初めてという。同社は「高齢化社会の到来に合わせて、さらに在宅医療への関わりにも力を入れ、地域包括ケアシステムに積極的に参画したい」としている。

居宅介護支援事業所「あいのて」と跡辺管理者

 介護保険の居宅サービスの一つ「居宅療養管理指導」の中で、薬局薬剤師は、自宅療養する患者を訪問し、服薬指導や薬歴管理などの役割を担っている。具体的には「処方通りに服用せずに薬が残る『残薬』が出ないよう、錠剤の粉剤化や一包化など、患者さんが内服しやすい対応を進めること」(同社)などだ。

 これに加え、2021年度の介護報酬改定では、薬局薬剤師は、要介護認定者が自宅で自立した生活を送るため、介護支援専門員(ケアマネジャー)に情報提供し、居宅サービス計画書(ケアプラン)に反映させる-など、地域包括ケアシステムの推進に向けた多職種連携の強化も示された。

 薬・栄養・介護・健康の各相談を軸に、地域住民の健康を見守る同社は、在宅医療を推進する国の動きにも合わせて、その関わりも強化する。

 「あいのて」は1日、帯広第一病院に隣接する「訪問看護ステーションたなごころ」2階に開設。同社グループを含む市内5調剤薬局の薬剤師15人と、居宅介護支援事業所の一元管理と連携によって、「患者さんや家族、医療機関や訪問看護ステーション、介護施設らの負担軽減などを通じて、地域に貢献したい」(同社)とする。

 「あいのて」は当面、跡辺裕行管理者(主任介護支援専門員)の1人態勢だが、ケアマネジャーは増員する計画で現在募集中。跡辺管理者は「自宅療養の人の中には、薬を上手に飲めない人も多い」とし、「そういった方々に要介護認定を受けていただき、介護サービスを円滑に受けていただけるように携わりたい」と話す。

関連記事

苫小牧民報

町民に浸透 まなびお図書室 早来公民館図書室時代の4.7倍

安平町教育委員会は、町早来地区の小中一貫義務教育学校「早来学園」内にある図書室(通称まなびお図書室)の2023年度利用実績をまとめた。利用者数は2万805人で、比較可能な21年度の早来公民館図書室...

苫小牧民報

障害者の芸術イベント アール・ブリュット、苫小牧の2人も活躍

苫小牧市文化会館で3月に開かれた芸術イベント「アール・ブリュットin苫小牧2024」(苫小牧の文化と福祉を考える会主催)では、市内在住のアーティスト2人も活躍した。迷路作家の村川信也さん(50)と...

十勝毎日新聞

道の駅おとふけ来場128万人 2年目も好調【音更】

 音更町内の「道の駅おとふけ」(なつぞら2、愛称・なつぞらのふる里)が、15日に新築移転オープンから丸2年となった。2年目は、年間来場者数が128万2896人(対前年比14.9%減)で、開業初年(...

十勝毎日新聞

観光庭園に春到来 今季営業スタート【幕別・清水】

本格的な春の到来を思わせる陽気となった20日、十勝地方の観光庭園が一斉に今季の営業を始めた。訪れた入園者たちは、咲き誇る花々や木々の芽吹きを楽しんでいた。 45品種の花が出迎え 15周年迎えた十...

十勝毎日新聞

第30代青空レディ 藤田さん野口さん就任【十勝】

 十勝の魅力をPRする2024年度「第30代とかち青空レディ」に、帯広市の藤田真知さん(33)と野口香織さん(44)が就任した。19日に帯広競馬場で認証式・引継式が開かれ、活動を始めた。  ...

CATEGORY記事カテゴリー

MEDIA参加新聞社

ARCHIVE月別記事リスト

RANKINGアクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス