努力の大切さを伝える【浦河】
オリンピック金メダリスト髙木菜那さんの講演会が10日、浦河町総合文化会館で開かれた。「スピードスケートを通じて広がった世界」を演題に、これまで培ってきた経験から努力することの大切さについて伝えた。
北海道プロスポーツ連携事業として、郷土に根差したプロスポーツを応援し、子どもたちへ夢や希望を与えることを目的に、町スポーツ協会と町スケート協会、町スケート選手後援会、町教委による共催で開催した。
講師の髙木さんは、2014年ソチ五輪大会で日本代表に初選出され、18年平昌五輪大会マススタートとチームパシュートの2種目で金メダル、22年北京五輪大会チームパシュートで銀メダルを獲得し、2大会連続でメダリストとなった。このほか、17年アジア冬季競技大会札幌大会でチームパシュート金メダルなど、世界のトップで活躍してきた。小学生の頃に取り組んでいたサッカーの試合で浦河町へ訪れたことがあり、町内出身で五輪に出場したウイリアムソン師円さんとは同じ実業団に所属していたことや、町教委に勤務する小田卓朗さんとは年齢が一緒で、ともに日本代表選手として世界で戦う仲間だったなど、浦河町との縁も深い。
講演会には、町内のスケート少年団をはじめ各スポーツ少年団に所属する子どもたちや保護者、町民ら約230人が参加。髙木さんは子どもたちに向けて「夢を持つためにも、自分の好きなことをまずはやってみる。できないことを環境のせいにしないで、どんな環境でも挑戦してほしい。失敗することは怖いけど、失敗が夢への道しるべになって成功に近づいていく。自分でやりたいことを自分で決めて、自分の足で歩んでほしい」と伝えた。
また、質問タイムや直筆サイン色紙と2ショット写真券が当たる抽選会などで会場は大いに盛り上がり、2ショット写真券が当たった中川果歩さん(浦河小5年)は「当たったときは、すごくびっくりした。近くで見た髙木菜那さんはテレビで見るよりもすごく可愛かった」と大喜びしていた。
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