精神科通院体験描く漫画が台湾で高評価 函館の卯月さん自伝【函館】
函館在住の漫画家、卯月妙子さん(51)の自伝的作品「鬱(うつ)くしき人々のうた 実録・閉鎖病棟」(太田出版)の台湾版がこのほど、台湾の「オープンブック好書獎(ベストブック大賞)」で「LivingBook(人生の美学書)」を受賞した。卯月さん自身の精神科病院への入退院を繰り返した20代の経験を通して「生きること」を描いた作品で、生活を変えられる良書として評価を受けた。
台湾の書評メディア「オープンブック リーディング ジャーナル」が主催。1年間に発行された繁体字の書籍から人生の美学書のほか、創作、翻訳、児童書の4分野でそれぞれの受賞10作品が選定され、今年は全2974冊から選ばれ、昨年11月に発表された。受賞作品は台湾各地の図書館や書店で展示、販売されるという。
作品は卯月さんが2003年に執筆を始めたが、統合失調症などの症状と向き合いながら18年かけて完成し、日本では21年9月に刊行。22年に初の海外版として台湾で「憂鬱者之歌」として出版された。
受賞作品の推薦文には「人がどれだけ死にたいのか、どれだけ生きたいのかを一人称で描いた作品。悲劇は想像を絶するが、そこには人間として生まれてきた感動がある」などと書かれた。
卯月さんは「この漫画に託したものは、『精神疾患を患う人々へのエール』だけではなく、現在のゆがんだ世の中で、生きることに惑う人々、病気ではなくとも、思考が病んでしまった人々に向けた『生きていくことへのエール』」とコメントしている。
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