道内初開催 パラ選手講師に親子で車椅子や誘導体験【釧路町】
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車椅子の操作や競技車椅子と普通の車椅子の違いなどを説明する山本選手(右)
【釧路町】パラアスリートが講師となり、スポーツなどを題材に障害者への理解やすべての人が分け隔てなく暮らす共生社会について考える「親子で学べるあすチャレ!ファミリーアカデミー」が7日、釧路町総合体育館で開かれた。参加した親子らがパラスポーツや車椅子体験、視覚障害者の誘導体験などを通して健常者と障害者との違いについて学んだ。親子対象の同イベントは道内では初開催。
同イベントは、日本財団パラリンピックサポートセンターがプログラムを提供し、東北海道スポーツコミッションが主催。共生社会などについて考える「あすチャレ!ジュニアアカデミー」と連携して実施した。この日は親子7組21人が参加し、講師はパラ・パワーリフティング女子55㌔級日本記録保持者の山本恵理選手が務めた。
山本選手は自己紹介で、小学生のころは水泳が嫌だったが、やってみるとすぐに泳げるようになり、当初は水泳でパラリンピック出場を目指していたが、けがで断念。その後パワーリフティングに出合ったエピソードを紹介した。講座では「ふつうの世界」と「障害のある人」との違いを考えるワークショップを実施。この中で、親と子の違いについて考える「親子ワーク」も行い、それぞれの良い部分を探して親子で報告し合った。
後半は、山本選手の指導による車椅子体験や、アイマスクを装着して視覚障害者の世界がどのようなものかを体験。また、視覚障害者の誘導体験も行った。10歳の双子の子供と参加した横山耕平さん(33)は「障害者について知らないことが多かった。車椅子の人の暮らしなどが聞けたのも良かった。子供たちもいい体験ができました」と話していた。
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