臨床福祉専門学校閉校へ【函館】
24年3月、入学者の減少で
函館臨床福祉専門学校(美原1)を運営する学校法人西野学園(札幌、前鼻英蔵理事長)は28日、2024年3月で同校を閉校すると発表した。入学者の減少に歯止めがかからず、厳しい学校運営が続いていたことから判断した。現在の1年生が卒業するまで通常の教育活動を継続するという。
同校は1997年、福祉分野の人材養成校として開校した。卒業生1500人以上を輩出。介護福祉士として道南を中心に高齢者施設などに就職し、地域福祉を担っている。
現在、介護福祉士科に学生35人(2年生24人=うち留学生5人=、1年生11人)が在籍している。近年は定員割れが続き、コロナ禍で外国人留学生が激減したことから、今年3月に23年度入学者の募集を停止した。
20日に開かれた理事会で閉校を決定。函館市には28日に伝えた。同学園によると、学校運営では毎年30人の入学者を確保する必要があったが、日本人の入学者が10人に満たない状況が5年以上続き、毎年3000万円ほどの赤字が出ていたという。
また、老朽化した校舎の改修費として3500万円がかかることも重くのしかかった。同学園は「道南地域のために教育活動をしてきたが、一私学ではこれ以上学校運営を継続することは不可能と判断した。在校生や卒業生らには大変申し訳ない」としている。
行政に同校への経済的支援を求め、署名活動で7000筆を集めた有志の団体のメンバーは同学園の決定に肩を落とす。団体の代表に名を連ねた社会福祉法人侑愛会(北斗市)の祐川暢生総合施設長は「経営の面から見るとやむを得なかったのかもしれないが、決定は非常に残念」と話す。
卒業生で地域包括支援センターときとうの長谷山哲平センター長は「閉校は寂しいと感じると同時に、介護人材の育成をこれからどうするかという危機感もある」と話した。
関連記事
事故の危険を学ぶ 平取 振内中で交通安全教室【平取】
【平取】自転車シミュレーターを活用した「交通安全教室」(町主催)が4月24日、振内中(渡辺智校長)で行われ、全校生徒16人が参加して安全意識を高めた。 2023年(令和5年)4月1日より道路交...
カワシンジュガイ個体確認 えりも町郷土資料館が実態調査【えりも】
【えりも】町郷土資料館では、支援団体・北緯42度の会(草野一郎会長)会員の協力を得て4月28日、町内の小河川で生息が確認されているカワシンジュガイの実態調査を行った。 カワシンジュガイは、淡水...
カムイルミナ楽しんで 阿寒湖温泉、11日から開始【釧路市】
釧路市阿寒湖温泉地域で観光振興事業を手掛ける阿寒アドベンチャーツーリズム(大西雅之代表取締役)は11日から、自然体験型観光コンテンツ「阿寒湖の森ナイトウォークKAMUYLUMINA(カムイルミナ...
参拝客癒やす「花手水」 帯廣神社 旅行誌で全国6位【帯広】
帯廣神社(大野清徳宮司)で1日、この時期恒例の「花手水(はなちょうず)」が始まり、家族連れやカップルら多くの参拝客の目を楽しませている。6日まで。 今年も「花手水めぐり」の看板を設置し、大...
牛舎の暑熱対策商品が早くも人気 昨夏の猛暑が影響【帯広】
十勝管内で早くも夏を感じさせる暑さが続く中、酪農家向けの暑熱対策商品が売れている。牛舎用の換気・送風用ファンや遮光ネットなどが人気で、商品を販売する関係者は「昨年の猛暑による乳牛への影響が大き...
CATEGORY記事カテゴリー
MEDIA参加新聞社
ARCHIVE月別記事リスト
RANKINGアクセスランキング
- 週間アクセス
- 月間アクセス
-
1
室蘭、登別で出店盛ん スーパーや飲食、衣料品店続々【室蘭、登別】
2ライトアップ初日を楽しむ 函館公園と五稜郭公園で花見電飾【函館】
3うらかわオバケ桜が満開に 26日は公開から1時間で150人来場【浦河】
4函館が舞台「名探偵コナン100万ドルの五稜星」公開始まる 関連イベントも盛り上がる【函館】
5イトーヨーカドー、最後のGW 家族向けイベント盛りだくさん【帯広】
-
1
米粉100%使用シフォンケーキ開発 函館のカフェ【函館】
2函館が舞台「名探偵コナン100万ドルの五稜星」公開始まる 関連イベントも盛り上がる【函館】
3室蘭、登別で出店盛ん スーパーや飲食、衣料品店続々【室蘭、登別】
4丹頂市場 来月6日新装開店 カフェや炉端楽しんで【釧路市】
5森町地域おこし協力隊に元プロ野球選手の吉田さん着任【森】