最新の電気自動車を体験 南ヶ丘高定時制が防災教室
【網走】南ヶ丘高定時制で防災教室が開かれ、生徒たちが冬場の災害事例や日ごろの備えについて学んだほか、電気自動車を電源にした暖房や照明などを体験した。
前半の座学では、オホーツク総合振興局地域政策課の前田周作係長が、胆振東部地震による「ブラックアウト」が冬に起きたらどうなるかを説明した。
続いて、北見日産自動車網走店の吉田武彦課長と川原一利課長が、電気自動車による発電の仕組みを説明した。 同店が扱う電気自動車には、充電したバッテリーでモーターを動かすEV、ガソリンエンジンで発電し、モーターを動かすe―POWERの2種類がある。
吉田課長らは、それぞれのメリットやデメリット、一般的なハイブリッドシステムとの違いなど、スクリーンに図を映しながら説明した。
この後、生徒たちは体育館に移動。屋外には同店が扱う最新のEV「リーフ」、e―POWER「エクストレイル」が準備しており、8人ずつがそれぞれの車両に乗り、エンジンで走る車との違いを確かめた。
車内に備えたコンセントからは体育館内までコードが延び、生徒たちがヒーターや照明、電子レンジなどをつないで作動を確認。真っ暗になった体育館に照明が灯ると、「電気自動車から電気が取れるんだ」「電子レンジもちゃんと使えるね」などと話していた。
電気自動車2台は生徒たちのために用意したものだが、間近で見られて車内にも入れる機会はめったにないとあって、教諭らもエンジンルームをのぞき込んだり、吉田課長らに質問したりと、興味津々の様子。
本格的な冬の到来で屋外は体がちぢこまるほど寒かったが、車内の暖房はもちろんシート、さらにはハンドルにもヒーターを内蔵するなど、あらゆる手段で暖が取れる車内に驚いていた。
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