カルシウム摂取、忘れずに 生涯骨太クッキング 食生活改善協が教室開く
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食生活改善協議会のメンバー(左)から骨太料理を教わる参加者
【網走】日本人に不足しがちなカルシウムを効果的に摂取するための料理を学ぶ市食生活改善協議会(吉阪一子会長)の「生涯骨太クッキング」が、市保健センターで開かれた。
市民15人が受講。男性のほか、高齢者のために作る料理の参考にしたいと、北地区高齢者ふれあいの家のスタッフも受講するなど、幅広い層で栄養を考えた料理に関心が高いことがうかがえた。
料理は「かぶと舞茸の和風ビーフストロガノフ」「野菜とチーズの油揚げ巻き」「根菜とおからのみそ汁」「さつまいもとレーズンのきんつば風」の4品。いずれも牛乳に限らず、チーズやヨーグルトなど、さまざまな乳製品を料理に使うことで、積極的に摂りづらいカルシウムの摂取につなげている。
特に、ビーフストロガノフは牛乳の苦手な人でも食べやすいよう、みそと牛乳を合わせたほか、みそ汁もカルシウムの含有量を意識しておからを採用。さらにどの料理も野菜をふんだんに使うなど、カルシウム以外の栄養素にも配慮している。
また、おせちの定番でもある「きんとん」に代わるものとして、サツマイモとレーズンを使った「きんつば風」を提案。正月料理も栄養に配慮を―と呼びかけている。
参加した人たちは、さっそく油揚げを切って開いたり、玉ネギを薄切りにしたりと、配られたレシピを見ながら調理。男性も、同協議会のメンバーから教わりながら、包丁を振るっていた。
同協議会の吉阪一子会長は「乳製品の栄養素は、どの年代も摂りづらく、不足しがち。これまではコロナ禍もあり、あまり手をかけない料理を提案してきたが、今回は手間ひまかけて作り、必要な栄養を摂取するレシピにした」と話していた。
この料理教室は同会が毎年、開いているもの。以前は「乳製品料理教室」としていたが、現在は近年いわれている健康長寿、また「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」とそのコントロール法も取り入れ、年齢性別を問わずに役立つ教室として開いている。
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