北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

日高報知新聞

慣れ親しんだ校舎に別れ【新ひだか】

【新ひだか】町立東静内小学校(新井健一校長、児童39人)の「閉校式」が10日、同校体育館で行われ、在校児童や保護者約100人が参列し、学校生活の思い出を胸に、慣れ親しんだ校舎に別れを告げた。来年4月1日には、町立学校の適正規模による再編整備により、静内小に東静内小と山手小が統合され児童300人を超える学校として新たにスタートする。

 同校は、1883年(明治16年)に高静尋常小学校の分校として開校したのが始まり。1960年(昭和35年)には、最大児童数442人(12学級)。その後、少子化の影響により児童数の減少傾向が続き、2009年に川合小、12年に春立小が同校と統合。現在は、全校児童数が40人前後にまで減少している。これまでの同校の卒業生は3415人となっている。

 国歌・校歌斉唱の後、大野克之町長は「東静内小は、開校以来『かしこく なかよく たくましく』を学校教育目標の柱として、地域と共にある特色ある学校づくりに努め数多くの児童を輩出し、広く活躍されている。児童の皆さん、本校で培った独自の伝統や文化、経験と粘り強さで、今後も充実した学校生活を送りたくさんの友達を作ってください。本校を支えてくれた地域の皆さん、教職員の皆さんに心から感謝申し上げたい」と式辞。

 第36代校長の新井校長は「私は、15年3月に静内第二中が閉校となり21人の生徒と共に静内中学校に移りました。最初は戸惑っていた生徒たちがすぐに新しい環境に慣れ、新鮮な刺激に目を輝かせる姿を見て、胸をなでおろしたのを覚えています。東静内小校長として戻ったことに不思議な縁を感じている。この素晴らしい子どもたちを育んだのは保護者の皆さんであり、先人の努力の積み重ねであり、開校以来この学校に尽力された全ての方々に感謝申し上げたい。これからもふるさとの思いを強く持ちながら成長してくれることを願っています。地域の皆様には、これからも子どもたちの成長に力を貸していただきたい」とあいさつした。

 来賓の行徳義朗日高教育局長や卒業生の藤沢澄雄道議、泊仁史PTA会長からもあいさつが述べられた。

 児童を代表して岡垣めい児童会長は「大好きな東静内小学校。私たちはこの場所で、仲間でたくさんの思い出を作ってきました。運動会や学習発表会などの思い出は、私の宝物です。児童会長として、残り4カ月を笑顔で自分からあいさつし、みんなを笑顔にしていきます。卒業する最後の日までみんなと笑顔で過ごしていきたい。新しいステージで最高に輝けるようにしっかり準備していきます」と別れの思いを伝えた。

 スライド上映では、運動会や学習発表会、潮干狩り、修学旅行など学校活動の思い出を写真で振り返った。

 最後に、新井校長と岡垣児童会長が東静内小の校旗を折りたたみ、大野町長と久保田達也教育長に手渡し、139年の歴史に幕を閉じた。

 この日の様子はユーチューブ「新ひだか まなびチャンネル」で配信された。

新井校長と岡垣児童会長(左)から大野町長と久保田教育長へ校旗降納

関連記事

苫小牧民報

ウポポイに礼拝室設置 アイヌ民族文化財団 白老

アイヌ民族文化財団は、民族共生象徴空間(ウポポイ)の体験学習館別館2に男女別の礼拝室を設置した。イスラム教を信仰するムスリムの利用を想定しており、天井には聖地メッカの方角を表示した。  東南...

苫小牧民報

100年前に思いはせる 賢治ウオークに20人 苫小牧

詩人、童話作家宮沢賢治の来苫から21日で丸100年を迎えるのを前に18日、賢治が苫小牧で歩いた道をたどる「百年目の賢治ウオーク」が行われた。市民ら20人が参加。初夏の日差しが降り注ぐ中、当時の情景...

十勝毎日新聞

難失聴でもガイド楽しみたい 動物園でアプリや筆談体験会【帯広】

 聞こえない人や聞こえにくい人でも、施設ガイドの説明を楽しみたい-。帯広市中途難失聴者協会(佐々木亜規子会長)は、音声をリアルタイムで文字化するアプリ「UDトーク」や筆談でガイドを楽しむ体験会を1...

十勝毎日新聞

絵画と彫刻 コラボ展 マクラショーケース【幕別】

 幕別町のイベントスペース「マクラショーケース」(町本町62)で17日から、音更町在住の画家佐々木めばえさん(28)と、マクラショーケースで「ギャラリーカフェ Carita」を運営し、自身も彫刻...

十勝毎日新聞

街チカに新キャンプ場 通年営業、コテージ棟も【音更】

 音更町内の道道帯広新得線沿いにあったモーテル跡地を改修したキャンプ場「CAMP VILLAGE ピュットの森」(然別北5線西34)が4月26日にオープンした。舗装・土木工事などを手掛ける「トーシ...

CATEGORY記事カテゴリー

MEDIA参加新聞社

ARCHIVE月別記事リスト

RANKINGアクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス