ホッキむき身加工品を開発 軟らかさと鮮度を維持 苫漁協
苫小牧漁業協同組合(伊藤信孝組合長)は、水揚げ日本一を誇る苫小牧産ホッキ貝の加工品「湯呑(ゆの)みのほっき貝」を開発した。ホッキをさっと湯通しして急速冷凍することで、新鮮さや軟らかい食感を維持し、刺し身をはじめ各料理に活用できる。市内フードD各店で1箱300グラムを3980円で売っており、同漁協は「贈答用に最適。苫小牧の新たな特産品にしたい」と意気込んでいる。
ホッキ貝の個人消費を拡大しようと、同漁協は2021年度にむき身加工品を開発。ホッキ貝の流通は鮮度を保つため殻付きが基本だが、消費者から「殻外しが面倒くさい」の声が根強く、同漁協は「一次加工すれば、家庭消費は伸びるはず」と取り組んだ。市樽前のマルゼン食品(三小田和宏社長)に製造を委託した。
商品化でこだわったのは鮮度や食感。水揚げされたホッキを同社の蓄養池に放ち、海と同じ状況でいったんリフレッシュさせ、元気にしてから調理した。殻から外した肉厚なホッキをさっとゆでることで軟らかいまま、うま味を凝縮。急速冷凍して鮮度を保ち、刺し身やすしネタにも使えるようにした。
三小田社長は「新鮮なホッキを、新鮮なうちに湯引きすることで、生臭さが消え、甘味も増す。より食べやすい商品になった」と胸を張る。10月に市公設地方卸売市場で開かれた市民感謝祭での試験販売を経て、小売価格を取引先に委ねることにし、1日からフードD各店が販売を始めた。
同漁協の赤澤一貴総務部長は「調理に手間がかからず、すぐ食べられるので、贈り物やお土産など年末年始に向けてぴったり」とアピール。商品化で付加価値の向上はもちろん、禁漁期間の商品提供や価格安定にもつながるだけに、「販売先を拡大し、特産品として定着させたい」としている。
関連記事
遺愛学院本館、生徒がご案内 初の一般公開【函館】
遺愛学院(函館市杉並町、福島基輝理事長)は23日、国指定重要文化財「遺愛学院本館(旧遺愛女学校本館)」の保存改修工事がおおむね終わったことから、初めて一般公開した。遺愛高生の有志11人がコンシ...
GLAYのマンホール 排水設備指定業者組合が市に寄贈 尾田栄一郎さんがイ..
函館市排水設備指定業者協同組合(加盟23社、木村謙一理事長)は22日、設立50周年を記念し、函館出身のロックバンド、GLAYのメンバーのイラストが描かれた「GLAY函館マンホール」8組を函館市...
アイヌ文化の魅力発信 「アートウィーク」開幕【釧路市】
釧路市阿寒湖のアイヌ文化から着想を得たさまざまなジャンルの芸術作品を、阿寒湖温泉街を巡りながら鑑賞する「阿寒アイヌアートウィーク2024」(釧路市主催)が、23日から始まった。阿寒湖アイヌコタ...
防災士目指し研修 養成講座、小学3年も挑戦【根室】
【根室】市防災士養成研修講座が、市総合文化会館を会場に23、24日の日程で始まった。札幌市以外での講座は、今年6月の釧路市に次ぐ道内2例目となる。参加者は小学3年生~78歳代までの91人で、う...
ポイ捨てゼロ願う ごみ拾い“袋文字” SNSで発信「皆さん考えて」【帯広】
帯広市西9南1の加藤芳規さん(82)は8年前から毎日、近所のごみ拾いを続け、ごみ拾いSNS「ピリカ」に、2週間分のごみを集めた袋で作る文字アートの写真を投稿している。これまで「ポ・イ・ス・テ」な...
CATEGORY記事カテゴリー
MEDIA参加新聞社
ARCHIVE月別記事リスト
RANKINGアクセスランキング
- 週間アクセス
- 月間アクセス
-
1
函館市動物愛護管理センター開所 25日から運用 殺処分減へ【函館】
2道東道阿寒─釧路西 12月22日開通 札幌─釧路市街地直結【釧路市】
3昔風の純喫茶復活 マリー・ギャルソン17日営業再開【釧路市】
4トラウトサーモン安定的生産に期待込め 浦河港内で養殖試験 浦河町栽培漁業研究会 事業化に向け可能性探る【浦河】
5帯広畜大「ゼニ研」に前田一歩園賞 ゼニガタアザラシの個体数調査継続【札幌】
-
1
高校で卒業式、1623人が門出の日【釧路管内】
2タイ国鉄車両工場長 シンハカーンさん キハ183系を見学 安平
3昔風の純喫茶復活 マリー・ギャルソン17日営業再開【釧路市】
4釧路市動物園、ライオンのユウキ死ぬ【釧路】
5旧狩勝牧場再生へCF 返礼はソフト食べ放題やツアー 北広牧場【新得】