浦河町教委主催の高齢者教室「九十九大学」の第４回全体教室が22日、町総合文化会館で開かれ、学生ら35人が落語を楽しんだ。

　「九十九大学」は、生きがいを持ち健康でいつも笑顔あふれる生活が送れるように老人クラブと連携して生活課題などさまざまな学習の場の提供を図り、学習・スポーツ・文化活動を通して自己を高め、元気な幸（高）齢者になり、地域が抱える諸課題の解決に努める目的で実施している。

　この日は、北海道出身で札幌を中心に活動する上方落語協会の桂三段さんの落語会。桂さんは「笑うことは健康に良い。皆さん今日は笑いましょう」と呼び掛けると、扇子や手ぬぐいを使い、そこに無い物をある物として表現して見せたあと、自らの失敗談などをユーモアあふれる話し口調で披露し笑いを誘った。

　落語の一席目は主人公の村では鏡を誰も見たことがない噺「松山鏡」、二席目はトラの皮を被ってトラのふりをする仕事をする男の噺「動物園」、三席目は巧妙な手口で壺を値切って買おうとする男の噺「壺算」。学生たちは大きな拍手を送り桂さんの落語を楽しんだ。

落語を披露する桂三段さん