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十勝毎日新聞

弁当配り安否確認 飲食8店協力 老人クラブ連【池田】

 池田町老人クラブ連合会(庄司朝子会長、会員570人)は、会員の高齢者宅に町内飲食店の弁当を配達する事業「ながいき弁当」を始めた。弁当の配達は各老人クラブの役員が行い、コロナ禍で会員同士の交流が減る中での安否確認が主な目的。町内の飲食店8店が協力し、各店が高齢者向けの弁当を新たに考案した。来年3月まで希望する老人クラブに1回ずつ弁当を配達する。

豊田地区の豊寿会で弁当を楽しむお年寄り

 町老連は3月、新たな試みとして、飲食店3店の協力で、高齢者に弁当を配達。今回は、町老連事務局の町社会福祉協議会が、町内の飲食店の宅配事業を行う「町デリバリーサービス参加事業者の会」(田中健二会長、18社)と協働、前回よりも参加店数を拡充させた。1食当たり800円に予算を設定し、町老連と各老人クラブで折半する形を取った。

 町内に16ある単位老人クラブでは、各地区ごとに必要な弁当数を把握するため、クラブ役員が会員宅を訪問。さらに弁当の配布時、食後のアンケート回収にも訪れ、計3回顔を合わせられる場を設けた。

 町社協によると、地区によって集いの開催頻度が異なるものの、コロナ禍以降で活動が大幅に縮小した老人クラブもある。町社協は「安否確認というと訪問する側も、される側も互いに負担感が増す。だが弁当という食を挟むことでさりげなく顔を合わせられる場をつくることができる」と強調する。

 豊田地区の老人クラブ豊寿会(会員17人)は16日、今回の事業初の弁当配布を実施。飲食店から事前に町社協へ運んでいた弁当を上村清会長らが引き取り、自宅や豊田第二公区会館で待つ会員ら14人に配った。同会館では弁当を受け取った高齢者が集まって食事。会員らは「しつこい料理がなく食べやすくおいしい」などと話していた。

 上村会長は「コロナ禍で中断していた集いを今年から再開し月1回ほど集まっていたが、久々に会員の皆さんと一緒に食事した。会員同士が顔を合わせられる場になった」と語った。

 今回の事業で飲食店サイドを取りまとめた町観光協会は「夜はコロナ禍で飲食店への出控えが続いている。飲食店としても弁当をきっかけに店の味を知ってもらいPRできる機会。高齢者向けに特化した弁当を作ると一定数の需要が生まれるはず」と期待する。

 関係者は来年以降も事業を続けられるよう調整中で、高齢者のアンケート結果を踏まえ来年以降の弁当作りに生かす考えだ。

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