えりもと様似の魅力再発見【えりも】
【えりも】北海道中央バス系列のシィービーツアーズカンパニー主催の「町長がバスガイドえりも町・様似町編」が5、6日に行われ、札幌市などから15人が参加して、両町の観光スポットなどを巡った。
初日は、札幌市からの直行便が午後に襟裳岬駐車場に到着。大西正紀町長は出迎えて、観光施設襟裳岬・風の館へ案内。展望室では、参加者は早速、双眼鏡で岬先端の岩礁帯に寝そべるゼニガタアザラシを発見して「いた、いた!」、「可愛い!」と歓声を挙げ、大西町長は「アザラシは貴重な観光資源であると同時に、漁業資源保護のため生息数の調整が必要」などと説明。
自由時間には、屋外展望台から180度以上広がる海原のパノラマや、館内での「風体験」などを楽しんだ。百人浜緑化地帯では、風雪に耐えて成長したクロマツ林道を散策。大西町長は「緑化事業は来年で70周年を迎える」ことなどを説明。
町郷土資料館では、高木大稔学芸員が、道内沿岸にはコンブ類が11種類生息し、通称「日高コンブ」の和名は「ミツイシコンブ」であり、えりも岬地区では最長20㍍に成長することなど生態を標本やジオラマで解説。大西町長は館内の展示物でえりもの歴史などを説明し、参加者たちは熱心に耳を傾けていた。
札幌市から参加の山田真喜さん(48)は「小学生の頃、両親と来た襟裳岬なので景色が懐かしかった。長年の緑化事業で砂漠のような土地に森が蘇ったと町長から聞いて感動しました。郷土資料館ではコンブの知識を高めました」と話した。
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