【新冠】新冠町農協青年部（白戸雄太郎部長、部員９人）は４日、町内大富の体験農園で育てたジャガイモ約50㌔を、新冠小（五十嵐重信校長、児童２１４人）に贈呈した。

　青年部では、農業への理解を深めてもらおうと町内の小学生を対象に「春に種植え、秋に収穫」する農園体験を毎年実施。収穫したジャガイモ、ダイコン、ニンジンなどの野菜を持ち帰ってもらっている。

　新型コロナの感染症拡大防止により３年連続で農園体験を中止としたが、今年も青年部のみで種イモ（キタアカリ、アンデス）を植えて、このほど収穫したジャガイモを児童たちに味わってもらおうと学校に届け、農協からは「食と農の学習帳」50冊が贈呈された。

　白戸部長（36）は「青年部の活動として、農業体験会を実施し好評だった。コロナ禍が収まり、みんなで農業体験ができるようになってほしい。青年部が育てたジャガイモを給食で食べてもらいたい」と話した。

　ジャガイモを受け取った児童会代表の鹿戸一希（いつき）君（６年）は「ジャガイモが大好きです。ジャガイモをたくさんいただきうれしい」と礼を述べた。

　五十嵐校長は「学校のために贈呈いただき感謝します。コロナ禍で農業体験が中止となりましたが、給食でいただきます」と話していた。

　学校では、10月の給食でじゃがいもの野菜スープや肉じゃが、じゃがいもポタージュなどの献立を考え、試食する。ジャガイモは朝日小と新冠中にも贈呈される。

児童たちにジャガイモを送った白戸部長（中央）